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銃乱射事件と銃規制について思うこと

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銃乱射事件と銃規制について思うこと

 先日、2月14日にアメリカ合衆国のフロリダ州パークランド(ポンパノビーチ)で銃乱射事件が発生しました。アメリカでは今年に入って30件もの銃乱射事件が起きています。まだ、2月の半ばだというのにです。ちなみに2017年のアメリカでの銃乱射事件の回数は346件で、ほぼ毎日どこかで銃乱射事件が起きているという状況です(Gun violence Archive Website 2018. Last accessed on Feb.16, 2018)。

 アメリカの調査会社、ギャロップ(Gallup poll)によると、銃規制について2017年10月の時点での世論は以下のものでした。




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銃規制をもっと厳しいものにするべきか?

もっと厳しくするべき 60%
もっと緩和するべき 5%
現状のままで良い 33%
特に意見なし 1%
Gallup News Website Gallup News 2018, Last accessed on Feb. 16, 2018)。

このように、60%もの人々が銃規制をより厳しいもにするべきた、と答えているの対して、全米ライフル協会(NRA)は、パークランドで銃乱射事件が発生した1時間後に「愛する人のためにバレンタインデーに銃を買おう」という投稿をTwitterにしていました。(NYPost Website 2018, Last accessed on Feb. 16, 2018)。

また、NRAがフロリダ州の議員に相当の金銭を渡している、というような報道もあります。
Time Website 2018, Last Accessed on Feb. 16, 2018)。

結局、銃産業がとてつもなく儲かり、政治もそこと大きく繋がっているということなのでしょう。細かい、アメリカの政治の状況は私はよくわかりませんが、銃乱射事件が起こるたびに全米ライフル協会がいうことは「このような銃乱射事件から身を守るために、銃を持たなければいけないのだ」「銃規制を厳しくすることによって、被害を被るのは善良な市民だ。いくら規制を厳しくしても銃を持つ人は銃を持つのだ」というようなことを言います。記憶が正しいかどうかわかりませんが、上の発言は1992年にアメリカ・ルイジアナ州で射殺された服部剛丈(よしひろ)君の事件の後に、アメリカの日本語放送で行われた討論でNRAの方が発言したものです。

その時から私はいろいろとこの発言に疑問を感じております。まず、第一にアメリカの銃乱射事件の犯人の多くは、正当に銃を所有しております。なので、銃規制を厳しくすれば彼らは銃を持つことはなかったかもしれないのです。もう一つの疑問は、銃乱射事件は確かに大きな事件ではありますが、同時に銃に関連した事故もアメリカではたくさん生じているのです。先ほどのGun Violence Archiveのホームページによると、銃に関連した不慮の事故は2018年に入ってからすでに217件。2017年では2020件も発生しているのです(Gun violence Archive Website 2018. Last accessed on Feb.16, 2018)。

20年くらい前にアメリカでこんな事件がありました。親元を離れて大学に通っている娘が実家に帰省しました。その時、家は留守だったので、娘は両親を驚かそうとしてクローゼットに隠れたそうです。両親が帰宅したところ、勢いよくクローゼットから飛び出したところ娘は父親に強盗と間違われて銃で撃たれて死亡してしまいました。父親は、帰宅すると誰かが侵入した形跡があったので、銃を取りだして身を守ろうとしたとのことです。

 また、去年の5月にはルイジアナ州の小学校で、7歳の児童が鞄に銃を入れて登校し、鞄を落とした瞬間に銃が鞄から転がり、それを拾った違う少年が間違って銃を発砲し、他の児童を怪我させてしまったという事件もありました(Time Website 2017, Last accessed on Feb. 16, 2018)。



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 このような事件は、正直、身近に銃がなければ起きない事件だと思います。「身を守る=銃」となれなければ、このような事件は起きないと思うのです。日本でも何度か無差別殺傷事件というのは起こります。刃物を振り回したり、車で歩行者に突っ込んだりと。これらを肯定することは一切できませんが、明らかに銃乱射よりも被害者は少ないのです。銃が身近な場所にあるからこそ、被害が大きくなっているとしか思えないのです。

 2006年に公開されたアメリか映画「バベル」をご存知でしょうか?ブラッド・ピット主演のほか、役所広司や菊地凛子も出演しており、話題となった映画です。この映画の内容と解釈については、いろいろな方がネットなどで書いているので、そちらを見ていただければいいかと思います。私のこの映画のメインテーマは「銃があるからこそ生まれた悲劇」だと考えています。オムニバス形式でありながら、一つの銃でストーリーがつながる話の展開にはなっておりますが、銃があるからこそ生まれたあらゆるタイプの悲劇が描かれているように思います。そして、そこには銃のない社会への希望が込められているようにも感じました。アメリか社会は昔から、「バベル」のように銃があることによって生まれる悲劇が多い社会であり、銃乱射事件や銃に関連した不慮の事故を聞くたびに、アメリカ社会は銃のある社会から抜け出せないのかな、と悲観的になってしまいます。

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