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奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

2018-05-31

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奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」

2018-05-31

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出版された当時に、一度この本を読んだのですが、最近、ボランティア活動やボランティアに携わることが多いということ、去年のこの時期に私が住んでいる地域に「避難指示」(「避難勧告」ではありません)が発令され自分自身が被災する可能性があったということ、周りに被災地支援をしている方々がたくさんいる、ということがあり、改めて災害や被災地支援のことを考えてみようと思い、ざっと読み直してみました。

2011年3月に発生した東日本大震災。
この本からは、その被災地で、ボランティアの方々が何を考え、どのように動いたのかを知ることができます。

まずは「Book」データベースによる本書の紹介から。

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災害ボランティア活動は、きれい事だけでは済まない。自治体にとって、ときには志願者が負担になることもある。そんな現実のなかで奇跡的な成功例と評された地域―。それが宮城県・石巻市だ。「石巻モデル」を支えた人たちの「決断」と「行動」を明らかにする!行政、NGO、NPO関係者必読の書。
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詳しい内容は、ぜひ買って読んでいただけたらと思います。
タイトルに「奇跡の災害ボランティア」とありますが、本書の舞台で起こった現象は、おそらく奇跡ではないでしょう?というのが私の感想です。

石巻には、国際交流団体のピースボートが関わっています。
ピースボートのスタッフには関西出身の方々が多く、しかも阪神大震災を経験したり、その後の被災地支援活動に携わった方々が何人かいるのです。

何が、言いたいかといいますと、本書で「奇跡」と呼ばれているのは、長年の失敗と成功をくり返しながら,あらゆる危機を乗り越えて来たピースボートのノウハウとネットワークの賜物である、ということです。

ピースボートのスタッフとして世界中であらゆる人とふれあって,関係をつくり,交渉してきた経験を持つ山本さん。
災害ボランティア経験があり,石巻で建設業を営んできた地元事情に詳しい伊藤さん。
震災が起こる前から震災時に大学として何ができるかを考えていた石巻専修大学の学長坂田さん。
石巻専修大学の元教授だった石巻市長の亀山さん。
この10万人のボランティアの受け皿を整備し,大人数のボランティアを動かすことができた背景には,この4名の経験がつながったからなのです。
決して奇跡ではなかったと私は思います。
あえて「奇跡」が起こったというのであれば、この4人が石巻で出会ったことなんだと思います。


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さて、本書の帯には「行政,NGO, NPO関係者必読」と書かれていました。
確かにこの本から学ぶところはたくさんあると思います。
でも、誤解してはいけないのは、この本はマニュアル本ではないということです。
この本を読んだからといって、簡単に「10万人のボランティア」を動かせるわけではありません。
石巻モデルの成功を支えている人々の言動や考え方を真似たとしても、同じようにいくはずはありません。
実際、現場に立ったときに本で読んだ知識を適切な行動に移せる人々は圧倒的に少ないはずです。
ではどうしたらいいのでしょうか?
それは、この本を読んで、常日頃から、災害時に自分はどのように動くべきかをシミュレーションして、自分のキャパシティーを拡げておくことでしょう。
ボランティアに行くなといっているわけではありません。
ボランティアに行けば自分のキャパは広がりますし、被災者の体験を聞くこともできますし、現地の問題点や課題、こうしておけばよかった、ということを知ることができるでしょう。
ですので、むしろ、どんどんボランティア活動に参加していただきたいと思います。

ただ、一度だけボランティア経験をして苦い思いをしたからといってそこで終わってほしくはないのです。
失敗した経験を生かして、次につなげる行動を起こして欲しいと思います。
そこに「奇跡」が生まれるのではないでしょうか。

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