先日、職場の交流会がありました。
72歳の同僚(?)とお得意さんのお話をしていました。
そこで、彼が
「あのお得意さんはいくつなの?」
という話になりました。
私が、
「62歳みたいですよ」
と答えると、
「えー、62歳!!僕よりも10歳も若いやん。62歳だったら、まだまだ青春だな。まだ何でもできる年齢だよなー」
と言います。
私はといいますと、43歳です。
彼にしてみれば、まだまだまだチャンスが溢れかえっている年齢だということです。
ふと、思い返してみればそうかもしれません。
ニュースやテレビなどを見ていて、取り上げられるのは、最年少というニュースばかりです。
そして、その最年少と言われて活躍している方々の年齢の多くは10代だったらい一桁だったりするわけです。
そんなニュースなどを見ていると、いつの間にか、
「もう、遅いよなー。もっと早くいろいろと挑戦していたらよかったな〜」
とあきらめモードになってしまいがちです。
しかし、冷静に落ち着いて、考えてみると、そんなわけはないのです。
例えば、『トムソーヤの冒険』で有名なマーク・トウェインが『トムソーヤの冒険』を出版したのは、41歳の時。『ハックルベリー・フィンの冒険』(海外、特にアメリカではこちらの方の評価の方が圧倒的に高い)を出版したのは、50歳の時でした。
一時、日本でも話題になったイギリスの女性歌手、スーザン・ボイル(Susan Boyle)。
彼女が、英国のスター誕生のような「Britain’s Got Talent」に出場したのは47歳でした。
そこから歌手になり、彼女のアルバムはUKヒットチャート1位にもなっています。
最近のお子様はあまり知らないかもしれませんが『大きな森の小さな家』や『大草原の小さ家』の作者であるローラ・インガルス・ワイルダー(Laura Ingalls Wilder)。
彼女は若い頃は教師だったように思います。
作家というか、コラミストとして執筆活動をはじめたのは43歳の頃です。
小さな家シリースの最初の作品『大きな森の小さな家』が出版されたのは彼女が65歳の時。
そして、最後の作品が出版されたのは彼女が76歳の時でした。
皆さんもご存知の、ハリウッド俳優モーガン・フリーマン。
今となっては、とてつもなく有名な俳優さんですが、実は彼のハリウッドデビューは52歳だそうです。
いきなりデビューしたわけではなく、1971年頃からテレビや舞台などで活動はしていたようですが、ハリウッドでデビューして、脚光を浴び始めたのは52歳からなのです。
日本でも有名な話は、ケンターッキー・フライドチキンのカーネルおじさんこと、ハーランド・デーヴィッド・サンダースさん。
16歳で軍人になり、20代から30代にかけては40種類以上の職業を転々としていました。
30代でガソリンスタンドの経営を始め、40歳の時にガソリンスタンドの隅っこで開業したカフェで提供していたフライドチキンが今のケンタッキーフライドチキンです。
その後、ガソリンスタンドが倒産したり、レストランへと成長したカフェが火事になったりと苦境を経験するものの、62歳の時にフライドチキンのフランチャイズを始め、ケンタッキー・フライドチキンを事実上、創業したわけです。
ということで、何かをはじめる時に、やはり遅すぎることはないのでしょうね。
しかも、今や人生90年時代ですか?
であれば、チャンスはまだまだたくさん、この先、転がっているのでしょうね。