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日本の特別地域 特別編集43 これでいいのか 福岡県 北九州市

2019-03-27

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日本の特別地域 特別編集43 これでいいのか 福岡県 北九州市

2019-03-27


最近、北九州市で仕事をしているので、勉強するために読んでみた本です。

著者は、紹介を見る限り、生粋の北九州市の方のようです。

私は、北九州市に関わりはじめて2年半ほどですが、私が持つ印象はまったくと言っていいほど、この本の内容と同じでした。

やはり、一番最初に思うのが、全然まとまらない5つの区。

仕事仲間と一緒に居酒屋で飲んでいると、「やっぱり祇園太鼓はいいよね」と一人が言うと、もう一人はあっさりと「俺は、黒崎やけー。祇園太鼓はうるさいよな」と言う。

同じ日本人、同じ九州人、同じ北九州市民であるにもかかわらず、まるで異なる民族が会話をしているような、そんな印象を受けます。

この本を読むと、5市合併から50年以上も経つのに、なぜ北九州市は未だに統一感がなくバラバラなのか、と言うことが、なんとなく理解できる内容になっています。

基本的には愛のこもった辛口で書かれているので(実は、「キッツイことを面と向かって言うくせに愛がある」これこそが北九州市民の本質でもあるのだが)、北九州市のことを良く知っている方々にとっては、苦笑いが続いたり、ドキ、ギクとすることばかりでしょう。

第1章では、北九州市全体の課題や悩みや興味深い点が語られます。

そのあとは、合併前に市だった5地区それぞれに章が設けられ、それぞれの区が抱える課題やおすすめのスポットなどが紹介されています。

例えば、こんな感じです。
2章:プライドが高く、市の中心を自負する小倉
3章:関門海峡を見つめる北九州の独立国・門司
4章:不安な副都心を抱える北九州第二の街・八幡
5章:狭くて目立たないけど昼間人口の多い戸畑
6章:注目度が地味にアップ。市発展の新舞台・若松

北九州市のことを知ってる方であれば、このタイトルを見ただけでもおそらく「クスっ」してしまうことでしょう。

タイトルだけでクスっとしてしまうだけではなく、中身を読んだらさらにクスっとすることでしょう(大笑いではなく、クスっとするのがまた、北九州市らしいのかもしれません)。

ただ、この本は「苦笑い」と「クスっ」だけで終わるものではありません。

「なるほど〜」もちゃんとあります。

例えば、なかなかまとまってくれない背景には、それぞれの地域に、異なる繁栄の歴史があり(例えば、門司=貿易、若松=日本一の石炭積出港、八幡・戸畑=八幡製鐡所)、合併した今でも優越をつけることができず、市の明確なイメージが生まれにくい。

残念なのは、北九州市出身の方が書かれている、ということもあって、どちらかというと内輪ネタが多いという点でしょうか。

おそらく、北九州市をほとんど知らない人が読んだら、苦笑いも、クス笑いも、なるほどー、もないような気がします。

北九州市を結構知っている人のための本になってしまっているような気がしました。

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