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これからの世界について

2019-05-24

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これからの世界について

2019-05-24

昨日紹介させていただいた書籍『日本人が知らない世界と日本の見方 本当の国際政治学とは』でちょっと気になったところがあったので、追記させていただきます。

最後の章で、著者がこれからの世界はどうなるんだろう、ということについてフランシス・フクヤマ氏の『歴史の終わり』とサミュエル・ハンチントン『文明の衝突』を参照にしながら、著者自身の意見を述べている箇所があります。

フランシス・フクヤマ氏は『歴史の終わり』で、これからの世界はグローバリゼーションが終わり、覇権争いがなくなる時代、つまりは歴史が終わる時代が来ると主張しています。

フクヤマ氏が言うグローバリゼーションとは、市場経済と民主主義が同時に、一気に世界に広がるということです。
そして、彼の言う覇権争いとは、アメリカに挑戦するような国がある状態のことだそうです。
しかし、フクヤマ氏は「歴史が終わった」としても、世界の大枠は決して変わることはなく、市場経済と民主主義から外れる勢力は徹底的に世界秩序から排除されるとの主張です。

そして、サミュエル・ハンチントン氏はといえば、『文明の衝突』で、キリスト教文明、イスラム文明、ヒンズー文明、中華文明、ロシア正教文明、日本文明の6つの文明が対立・摩擦・衝突を起こし、世界秩序を動かしていく、と主張してきました。

さて、著者の意見ですが、著者は市場経済と民主主義が広がるという「グローバリゼーション」は終わり、いずれは、世界は文明単位でまとまるが、必然的に文明の衝突が起こり、それが世界政治の根本テーマになるとは思えない、というものです。

そして、イメージ的には一つのまとまった世界の中に複数の世界ができ、それらが統合と分裂を不断に繰り返す状況になっていくというもののようです。

つまり、複数の世界の一つ一つが単位となって、共存とともに対立を繰り返さざるを得ない時代が、しばらく続くが、その「世界」の単位は文明ではなく国家であると予想しているわけです。

私は、どちらかというと力を持つのは国家よりも、もう一段階下のレベルにある民族が力を持ってくるような気がしています。

アフリカ研究をやっていた、ということが背景にあるかもしれませんが、アフリカを見ていると、正直「文明」とか「国家」とか欧米諸国や日本でははっきりしている単位が、実はとてつもなく曖昧だということがわかります。

2011年にアフリカ大陸に南スーダンという国が誕生しました。

スーダンから南スーダンが独立したことについて、「アフリカ地域でおこった、最初の独立だ」と言ったアフリカ研究の先生がいました。

その心はと言いますと、そもそも現状のアフリカの国家というものは、西欧列強の植民地をそのまま引き継いだもので、1960年代以降、アフリカ諸国がどんどん独立したのは、西欧列強が決めた国境もしくは「人のまとまり」をそのまま引き継いだ独立だったわけです。

しかし、2011年の南スーダンの独立は、アラブ系のイスラム教徒がマジョリティーであった北部スーダンからいわゆるブラックアフリカがマジョリティーである南部スーダンが独立したわけです。

ですので、この独立はアフリカで初めて、一まとまりの民族が自らの意思で建国をした、独立をした事象だったと言えるわけです。

これはアフリカの事例なのですが、このようなことを考えると、今、独立を主張している地域はUKのスコットランド、スペインのカタルーニャ地方、バスク地方をはじめ世界に結構あるわけです。

ですので、これからは結構独立していく地域が増えるような気がするのです。

ただ、その独立の仕方はいろいろあると思いますし、これまでの国家の定義とは異なるような国家が成立する可能性もあります。

まとめますと、私が考えるこれからの世界は、国家間と言うよりは、国家の中で分裂がどんどん起こり、その集団が統合と分断を繰り返し、国家のあり方さえも変えていくのではないかな、ということです。

ただ、素人の浅い知識をもとにした戯言ですので、これからの世界はどうなるのでしょうね・・・。

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