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バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる

2019-08-20

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バランスシートで考えれば、世界のしくみが分かる

2019-08-20

元大蔵省官僚でテレビやラジオなどにもよく出演されている高橋洋一さんの著書です。

先日、決算書の読み方を学ぶ必要があったので、『日本一やさしい決算書の読み方』という本を読みました、ということをこのブログでも書きましたが、その流れでkindle unlimitedで見つけたのが、この本でした。

新書!高橋洋一!バランスシート!kindle unlimited!

この4つのキーワードに惹かれて、クリックをしてしまいました。

まぁ、unlimitedで無料ですので。。。

さて、高橋洋一さんといえば、「日本の政府は借金ばかりというが、実は埋蔵金があって、政府財政には実は余裕がある」という主張をされている方です。

その根拠がこの本には書かれており、政府の政策を批判している内容となっておりました。

講義形成に7時間目まで章が作られており、大学の講義を聞いているようで楽しめる本でした。

まず、1時間目です。

ここではイントロダクション的に、なぜ著者がバランスシートを学ぶようになったのか、バランスシートとはそもそもなんなのか、バランスシートを使って著者はどのような仕事をどのような経緯でしていたのかが書かれています。

あー、こんな仕事をしていた方なんだな。この人が言うなら間違いないな、とあとの章の内容に説得力がもたらされる内容となっております。

次に、2時間目です。

ここでは、国家財政のバランスシートをつくることによって「埋蔵金」と呼ばれるようになった、政府財政の余剰分がいかに発見されたのかが、説明され、その存在についてどのような言い訳で官僚たちが存在を否定するのかが書かれていました。

結論としては、天下り先への助成金のようなものとして貯蓄されているため、官僚は存在を認めたくない、というような答えでした。

次に、3時間目です。

ここでは、日本という国は負債が多い国とよくいわれるが、それと同じくらい資産も多く、実は日本の財政はとてつもなく優秀である、と主張しています。

そして、なぜ日本政府は負債ばかり主張するのかというと、「負債が多い」と主張して「お金が足りないから税金を増やします」という話にしたいからだそうです。

次に、4時間目です。

ここでは、日本の金融政策を批判しております。

実際に数字を使った批判なので、わかりやすいという点と、実は日本のほとんどのメディアと官僚は経済の仕組みや用語もわかっていない、いい加減なものであるという話が印象に残りました。

5時間目です。

特殊法人の経営状況をバランスシートから把握すると、民営化した方が良いとてつもなく優秀な特殊法人が多い、という話でした。

例えば、道路公団や都市再生機構URです。

そして、年金も絶対に破綻しないといいます。

ですので、このままでは日本の年金が破綻してしまうから、税金上げまず、という理論はまったく成り立たない、という話がされます。

6時間目です。

日本とギリシアを比較して、なぜギリシアが破綻して、日本は破綻しないのかを説明してくれています。

そして、プライマリーバランス(基礎的財政収支:国債の発行や過去の債務の利払いを除いた財政収支)と経済成長、税収の関係について解説してくれています。

ここから、最終的な主張としては、財政再建が必要であれば4%の経済成長をすればよく、4%の経済成長はそれほど難しくない、ということが主張されます。

7時間目です。

目次を見て、実はこの章には大きな期待をしておりました。

国のバランスシートや国の経済状況から、普天間基地や尖閣諸島問題を分析する内容になっているかと思いきや、そうではなくて、高橋氏の視点から、これらの問題をどう見るか、という内容になっておりました。

高橋氏独自の視点ではあるのですが、もっと経済的な意味合いからこのような問題が分析されていたら面白かっただろうな、と思った次第です。

ということで、数字や計算式や式の説明が出てくるので、私のような数学嫌いにはよく理解できない部分はありますが、主張としては単純明快でわかりやすいです。

その主張をしっかりと数字でサポートしているという点は、学ぶべき点でしょう。

この本を読んで、地方行政のバランスシートはどうなっているのだろうかと気になりました。

地方行政のバランスシートを作る方法はないのでしょうか?

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