バラック・オバマ伝説のスピーチ(2004年7月27日:民主党全国大会)全文&全訳

2020-11-03

ミシェル・オバマ氏が書かれた「マイ・ストーリー(原題:Becoming)』を読んでおります。

その中で、旦那様であるバラック・オバマ氏が、2004年7月27日に行なったスピーチが、素晴らしく、彼らの運命を変えたと書いてありました。

2004年7月27日にバラック・オバマ氏が行なったスピーチは、彼がまだイリノイ州議会の上院議員であり、合衆国議会の上院議員候補だった時のものです。

まだ、誰も彼がアメリカの大統領になるなんて想像もしていなかった時のスピーチです。

このスピーチは、当時の大統領選挙に出馬していたジョン・ケリー氏の応援演説として民主党全国大会(、マサチューセッツ州ボストン市)で行われたものです。

このスピーチの評価は非常に高く、この後、彼は民主党内で一気に大統領候補になり、その次の大統領選挙2008年の大統領選挙に勝利し、アメリカ合衆国の第44代大統領となるわけです。

そんなスピーチだったので、ちょっと気になり、全文を訳してみることにしました。

以下、私が個人的に訳したものです。

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Thank you so much. Thank you so much. Thank you. Thank you. Thank you so much. Thank you so much. Thank you. Thank you.

ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとう。ありがとう。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとう。ありがとう。

Thank you, Dick Durbin. You make us all proud.

ディック・ダービンさん、ありがとう。あなたは私たちみんなに誇りを持たせてくれました。

On behalf of the great state of Illinois, crossroads of a nation, Land of Lincoln, let me express my deepest gratitude for the privilege of addressing this convention.

国の分岐点として、リンカーンの地であるこの素晴らしいイリノイ州の代表として、この大会にて講演させていただく機会を与えていただき、深い感謝の気持ちを伝えさせてください。

Tonight is a particular honor for me because — let’s face it — my presence on this stage is pretty unlikely.

今夜は私にとっては特に誇り高い日です。考えてもみてください。私が、今このステージに立っていることは、ありえないことです。

My father was a foreign student, born and raised in a small village in Kenya.

私の父親は外国人留学生で、生まれも育ちもケニアの小さな村でした。

He grew up herding goats, went to school in a tin-roof shack. His father — my grandfather — was a cook, a domestic servant to the British.

彼はヤギの群れを見張り、トタン屋根の学校に通っていました。彼の父親、私の祖父は、料理人で、英国人の召使いでした。

But my grandfather had larger dreams for his son.

しかし、祖父は息子に大きな夢を託しました。

Through hard work and perseverance my father got a scholarship to study in a magical place, America, that shone as a beacon of freedom and opportunity to so many who had come before.

厳しい労働と不屈の努力で、私の父に奨学金をとらせて、ずっと前にここに来た人々と同じように、自由とチャンスの星として輝く夢の国、アメリカで勉強をさせたのです。

While studying here, my father met my mother. She was born in a town on the other side of the world, in Kansas.

勉強をしながら、私の父は私の母と出会いました。彼女は世界の反対側のカンサスにある町で生まれました。

Her father worked on oil rigs and farms through most of the Depression.

彼女の父親は石油採掘装置と畑の上で、大恐慌時代を働いて過ごしました。

The day after Pearl Harbor my grandfather signed up for duty; joined Patton’s army, marched across Europe.

パールハーバーの次の日、私の祖父は軍務に就きました。ヨーロッパを横断するパトンの軍に加わりました。

Back home, my grandmother raised their baby and went to work on a bomber assembly line.

祖国では、私の祖母が子どもを育てながら、爆撃機を製造する工場へと働きに行っていました。

After the war, they studied on the G.I. Bill, bought a house through F.H.A., and later moved west all the way to Hawaii in search of opportunity.

戦争が終わると、私の祖父母は復員兵援護法(G.I.Bill)のもと勉強をし、連邦住宅局(F.H.A)を通じて家を購入しました。その後、西に移動し、チャンスを得るためにハワイまで行きました。

And they, too, had big dreams for their daughter. A common dream, born of two continents.

彼らもまた、娘に大きな夢を託しました。二つの異なる大陸で生まれた同じ夢でした。

My parents shared not only an improbable love, they shared an abiding faith in the possibilities of this nation.

私の両親は予想もしていなかった愛を共有しただけでなく、この国の可能性に対して不変の信頼を共有していました。

They would give me an African name, Barack, or ”blessed,” believing that in a tolerant America your name is no barrier to success.

彼らは私に「祝福された」という意味があるアフリカ系の名前「バラック」を与えました。この寛大な国において、この名前が成功するために邪魔にはならないと信じてのことです。

They imagined me going to the best schools in the land, even though they weren’t rich, because in a generous America you don’t have to be rich to achieve your potential.

彼らは、お金持ちであったわけではありませんが、私がこの国の最高の学校に行くことを期待していました。なぜなら、この寛大なアメリカでは自分の潜在力を発揮するために、お金持ちである必要はないからです。

They are both passed away now.

彼らは二人とももうこの世にはいません。

And yet, I know that, on this night, they look down on me with great pride.

そして、今、この夜に、彼らは私を大きな誇りを持って見下ろしていることでしょう。

I stand here today, grateful for the diversity of my heritage, aware that my parents’ dreams live on in my two precious daughters.

今日、私はここに立って、私の血筋の多様性の素晴らしさを感じながら、私の両親の夢は私の二人の娘たちに引き継がれていることを感じています。

I stand here knowing that my story is part of the larger American story, that I owe a debt to all of those who came before me, and that, in no other country on earth, is my story even possible.

私の物語は大きな大きなアメリカの物語の一部でしかありません。私には、目の前に来ていただい方々に借りがあります。地球上のこの国だけにおいて、私のような物語が可能となったのです。

Tonight, we gather to affirm the greatness of our nation — not because of the height of our skyscrapers, or the power of our military, or the size of our economy.

今夜は、私たちの国の素晴らしさを一緒に確認しましょう。高層ビルの高さではなく、軍事力の強さなどではなく、経済の大きさでもありません。

Our pride is based on a very simple premise, summed up in a declaration made over two hundred years ago:

私たちのプライドは非常にシンプルな、200年以上も前の宣言でまとめられた前提の上に成り立っています。

‘We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal. That they are endowed by their Creator with certain inalienable rights. That among these are life, liberty and the pursuit of happiness.’

「私たちは、すべての人類は平等に創造されたという明白な事実を抱いています。創造者である神によって、奪うことのできない権利を与えられています。その権利の中には、命、自由、幸福を追い求める権利があります。」

That is the true genius of America — a faith in simple dreams,, an insistence on small miracles.

シンプルな夢への忠誠、小さな奇跡へのこだわり。これが本来の純粋なアメリカの姿です。

That we can tuck in our children at night and know that they are fed and clothed and safe from harm.

夜になって、我々の子どもに食べ物が与えられ、洋服を着せられ、危険から守られていることを確認できること。

That we can say what we think, write what we think, without hearing a sudden knock on the door.

ドアに突然ノックの音を聞くことなどなく、考えたことを述べ、考えたことを書くことができること。

That we can have an idea and start our own business without paying a bribe.

賄賂を払わなくても事業のアイディアを持ち、自分の事業を始めることができること。

That we can participate in the political process without fear of retribution,

報復を恐れることなく、政治に参加できること。

and that our votes will be counted at least, most of the time.

そして、最低限、ほとんどの場合、我々の投票を数えてもらえること。

This year, in this election, we are called to reaffirm our values and our commitments, to hold them against a hard reality and see how we are measuring up, to the legacy of our forbearers, and the promise of future generations.

この年、この選挙で、我々先祖の遺産と将来の世代への約束に対して、我々は我々の価値観、約束を再確認するため、それらを厳しい現実に当てはめ、そして、我々がどこまでできるかを試すために集まりました。

And fellow Americans, Democrats, Republicans, Independents — I say to you tonight: we have more work to do.

そして、アメリカ国民の皆さん、民主党の皆さん、共和党の皆さん、どの党にも属さない皆さん、今夜あなたたちにお伝えします。私たちにはもっとやらなければいけないことがあります。

More work to do for the workers I met in Galesburg, Ill., who are losing their union jobs at the Maytag plant that’s moving to Mexico, and now are having to compete with their own children for jobs that pay seven bucks an hour.

イリノイ州のゲールズバーグで出会った労働者のためにももっとやらなければいけないことがあります。彼はメキシコに移動するメイタグ工場の組合の仕事をなくし、自分の子どもを競争相手にして、時給7ドルの仕事を奪い合わなければいけません。

More to do for the father that I met who was losing his job and choking back the tears, wondering how he would pay $4,500 a month for the drugs his son needs without the health benefits that he counted on.

私が出会った、仕事をなくして、涙を流す父親のためにももっとやらなければいけないことがあります。彼は、月4,500ドル必要となる息子の薬代を頼りにしていた職場の保険なしで、どうやって支払ったらいいのか考えている。

More to do for the young woman in East St. Louis, and thousands more like her, who has the grades, has the drive, has the will, but doesn’t have the money to go to college.

東セントルイスにいる若い女性と、彼女のような数千人の女性のためにもっとやらなければいけないことがあります。彼女たちは成績が良く、やる気があり、意思もあるにもかかわらず、大学に行くお金がないのです。

Now don’t get me wrong.

でも誤解しないでください。

The people I meet — in small towns and big cities, in diners and office parks — they don’t expect government to solve all their problems.

私が、小さな町、大きな町、ダイナーや職場の駐車場などで出会った人々は、政府にすべての問題を解決してもらおうとは期待していません。

They know they have to work hard to get ahead — and they want to.

彼らは頑張って働いて前に進まなければいけない、働きたい、前に進みたいと思っています。

Go into the collar counties around Chicago, and people will tell you they don’t want their tax money wasted, by a welfare agency or by the Pentagon.

シカゴの襟付きの地区にいってみてください。
彼らはあなたたちにいうことでしょう。
私たちの税金を社会福祉やペンタゴン(国防総庁)につぎ込んで、無駄にしないでくれと。

Go into any inner city neighborhood, and folks will tell you that government alone can’t teach our kids to learn

市内の住宅地にいってみてください。
彼らは政府だけでは彼らの子どもたちを教育することはできないということでしょう。

— they know that parents have to teach, that children can’t achieve unless we raise their expectations and turn off the television sets and eradicate the slander that says a black youth with a book is acting white. They know those things.

彼らは、親が教育しなければいけないことを知っています。子どもたちは我々が期待を高め、テレビを消し、黒人の若者で本を持っているやつらは白人のように振舞っている、という陰口を根絶しない限り、目標を達成できないことを知っているのです。
彼らはそのようなことを知っているのです。

People don’t expect government to solve all their problems.

人々はすべての問題の解決を政府に期待しているわけではないのです。

But they sense, deep in their bones, that with just a slight change in priorities, we can make sure that every child in America has a decent shot at life, and that the doors of opportunity remain open to all.

彼は骨の奥深くで感じています。優先順位をほんのちょっとだけ変えるだけで、アメリカの子どもたち全員がそれなりの人生を歩むことができるのです。そして、チャンスの扉は全員に開かれるのです。

They know we can do better. And they want that choice.

彼らは我々がもっとできることを知っているのです。
そして、彼らはそのような選択を求めているのです。

In this election, we offer that choice.

この選挙では、この選択肢を提供します。

Our Party has chosen a man to lead us who embodies the best this country has to offer.
我々の党は、この国が提供できる最高のもにに、身を捧げる我々を導く一人の男性を選びました。

And that man is John Kerry.
その人はジョン・ケリーです。

John Kerry understands the ideals of community, faith, and service because they’ve defined his life.
ジョン・ケリー氏は理想のコミュニティ、信念、サービスを理解しています。なぜなら、これらが彼の人生を形作ったからです。

From his heroic service to Vietnam, to his years as a prosecutor and lieutenant governor, through two decades in the United States Senate, he has devoted himself to this country.

彼の英雄的なベトナムへの出兵に始まり、検察官としての数年間と州副知事、そして20年間にも及ぶ合衆国上院議員。彼はこの国に自身を捧げてきました。

Again and again, we’ve seen him make tough choices when easier ones were available.

度々、お伝えしますが、彼は簡単な選択肢があるにもかかわらず、難しい選択をあえて選んできました。

His values — and his record — affirm what is best in us.

彼の価値観、記録は我々にとってのベストを確信するものです。

John Kerry believes in an America where hard work is rewarded; so instead of offering tax breaks to companies shipping jobs overseas, he offers them to companies creating jobs here at home.

ジョン・ケリー氏は努力が報われるアメリカを信じています。彼は海外に外注する企業の税金を減額するよりも、企業にこの国内で仕事をつくることを求めました。

John Kerry believes in an America where all Americans can afford the same health coverage our politicians in Washington have for themselves.

ジョン・ケリー氏は、アメリカではすべてのアメリカ人がワシントンにいるすべての政治家と同じような健康保険を得ることができるようになると信じています。

John Kerry believes in energy independence, so we aren’t held hostage to the profits of oil companies, or the sabotage of foreign oil fields.

ジョン・ケリー氏はエネルギーの独立を信じています。私たちは石油会社のために捕虜を持つことなどしません。または、海外の油田を荒らすことなどしません。

John Kerry believes in the Constitutional freedoms that have made our country the envy of the world, and he will never sacrifice our basic liberties, nor use faith as a wedge to divide us.

ジョン・ケリー氏は憲法に記された自由を信じています。それは、他の国々から我々の国を妬まれるほどのものです。彼は絶対に基本的自由を犠牲にすることなく、信念を、我々を分裂させる武器として使うことはないでしょう。

And John Kerry believes that in a dangerous world war must be an option sometimes, but it should never be the first option.

そしてジョン・ケリー氏は信じています。危険な世界戦争は時には選択肢になりますが、最初に選択するべきものであってはならないと。

You know, a while back, I met a young man named Shamus in a V.F.W. Hall in East Moline, Ill..

少し前に、シェーマスという名の青年にイリノイ州東モーリンのVFWホールで会いました。

He was a good-looking kid, six two, six three, clear eyed, with an easy smile.

彼は、185cmから188センチある、澄んだ目で、気安い笑顔のかっこいい子どもでした。

He told me he’d joined the Marines, and was heading to Iraq the following week.

彼は、海兵隊に加入し次の週にイラクに向かうと言っていました。

And as I listened to him explain why he’d enlisted, the absolute faith he had in our country and its leaders, his devotion to duty and service, I thought this young man was all that any of us might hope for in a child.

彼がなぜ海兵隊に加わったのかという理由と、彼の国と指導者に対する絶対的な忠誠と彼の奉仕と任務に対する献身を聞くうちに、私は、我々が子どもたちに期待するすべてを持っていると考えました。

But then I asked myself: Are we serving Shamus as well as he is serving us?

そして、私は自分に問いました。彼が我々に奉仕しているのと同じくらいに、我々は彼に対して奉仕できているのだろうか?と。

I thought of the 900 men and women — sons and daughters, husbands and wives, friends and neighbors, who won’t be returning to their own hometowns.

私は、900名もの未だ故郷に戻らない、男性、女性、息子、娘たち、旦那様方、奥様方、友人、近所の人々に思いを馳せました。

I thought of the families I’ve met who were struggling to get by without a loved one’s full income, or whose loved ones had returned with a limb missing or nerves shattered, but who still lacked long-term health benefits because they were Reservists.

愛している人の給与を全額もらうことができない。愛する人が手や足をなくしたり、神経をなくしたりして帰宅してくる。にもかかわらず、在郷軍人であるという理由で、長期間の健康保険を得ることができずに、なんとか苦しみ耐えている家族に思いを馳せました。

When we send our young men and women into harm’s way, we have a solemn obligation not to fudge the numbers or shade the truth about why they’re going, to care for their families while they’re gone, to tend to the soldiers upon their return, and to never ever go to war without enough troops to win the war, secure the peace, and earn the respect of the world.

我々が若者を危険な場所へ送り出すときには、絶対的な義務が生じます。それらは、詳細を語らなかったり、真実を隠したりしないこと。彼らがいない時には、家族の面倒を見ること。軍人が戻れば彼らを気にかけてあげること。そして、勝つために必要な軍事力が揃っていない時には絶対に戦争をはじめないこと。平和を守ること。そして、世界からの尊敬を得ることです。

Now let me be clear. Let me be clear. We have real enemies in the world. These enemies must be found. They must be pursued — and they must be defeated. John Kerry knows this.

今、明らかにさせてください、明らかにさせてください。我々にはこの世界に本当の敵がいます。この敵を見つけ出さなければいけません、彼を追い詰め、打ち負かさなければいけません。ジョン・ケリー氏はそのことを知っています。

And just as Lieutenant Kerry did not hesitate to risk his life to protect the men who served with him in Vietnam, President Kerry will not hesitate one moment to use our military might to keep America safe and secure.

ケリー大尉がベトナムで仲間を命をかけて守ることに躊躇しなかったのと同じように、ケリー大統領もまたアメリカの安全を維持するために我々の軍事力を使うことを一瞬たりとも躊躇することはないでしょう。

John Kerry believes in America.

ジョン・ケリー氏はアメリカを信じています。

And he knows that it’s not enough for just some of us to prosper.

我々の一部だけが繁栄するだけでは十分ではないということも彼は知っています。

For alongside our famous individualism, there’s another ingredient in the American saga.

我々の名の知れた個人主義と並んで、アメリカの性にはもう一つの要素があります。

A belief that we’re all connected as one people.

それは、我々はみんな一つの集団としてつながっている、という信念です。

If there is a child on the south side of Chicago who can’t read, that matters to me, even if it’s not my child.

もしも、シカゴ南部に字を読むことができない子どもがいたとしたら、それは私にとっては大きな問題です。例え、その子が自分の子どもでなくてもです。

If there’s a senior citizen somewhere who can’t pay for their prescription drugs, and has to choose between medicine and the rent, that makes my life poorer, even if it’s not my grandparent.

もしも一人の高齢者が処方箋薬を購入することができず、彼は薬を買うか、家賃を払うかの選択を迫られていたとしたら、私の人生が貧しくなります。例え、それが私の祖父でなかったとしてもです。

If there’s an Arab American family being rounded up without benefit of an attorney or due process, that threatens my civil liberties.

もしもアラブ系アメリカ人の家族が弁護士をつける権利や、正当な法の手続きを与えられないままに検挙されたならば、それは私の市民としての自由が脅かされたことになります。

It is that fundamental belief, it is that fundamental belief, I am my brother’s keeper, I am my sister’s keeper that makes this country work.

私はアメリカ男性たちの後見人であり、アメリカ女性たちの後見人であります。この根本的な信念、この根本的な信念が、この国を機能させているのです。

It’s what allows us to pursue our individual dreams and yet still come together as one American family.

それが、我々個々人が夢を追い求めながらも、一つのアメリカ一家として集まることを可能にしているのです。

E pluribus unum. Out of many, one.

E pluribus unum. 大勢からの一つ。

Now even as we speak, there are those who are preparing to divide us, the spin masters, the negative ad peddlers who embrace the politics of anything goes.

こうやって話をしている合間にも、なんでもありの政治を心棒する、スピンマスターやネガティブ告知の行商人のように、我々を分離させようと準備をしている人々がいます。

Well, I say to them tonight, there is not a liberal America and a conservative America — there is the United States of America.

でも、彼らに向かって今夜言ってやります。自由なアメリカや保守的なアメリカなんてないのです。あるのはアメリカ合衆国だけなのです。

There is not a Black America and a White America and Latino America and Asian America — there’s the United States of America.

黒人系アメリカ、白人系アメリカ、またはラテン系アメリカやアジア系アメリカなどというものも存在しません。あるのはアメリカ合衆国のみです。

The pundits, the pundits like to slice-and-dice our country into Red States and Blue States; Red States for Republicans, Blue States for Democrats. But I’ve got news for them, too.

評論家の方々、評論家の方々は我々の国を赤い州、青い州、赤い州とは共和党であり、青い州とは民主党ですが、二つに細分化させたがります。しかし、彼らにもいいことを教えてあげましょう。

We worship an awesome God in the Blue States, and we don’t like federal agents poking around in our libraries in the Red States.

私たちは青い州では最高の神を信仰し、連邦捜査官が赤い州で捜査をすることを嫌います。

We coach Little League in the Blue States and yes, we’ve got some gay friends in the Red States.

青い州ではリトルリーグのコーチとなり、そして赤い州にはゲイの友達がいます。

There are patriots who opposed the war in Iraq and there are patriots who supported the war in Iraq.

イラクでの戦争に反対する愛国者もいれば、イラクでの戦争を応援する愛国者もいます。

We are one people, all of us pledging allegiance to the stars and stripes, all of us defending the United States of America.

私たちは一つの家族なのです。みんなが星条旗への忠誠を誓い、みんながアメリカ合衆国を守ろうとしているのです。

In the end, that’s what this election is about. Do we participate in a politics of cynicism or do we participate in a politics of hope?

結局のところ、この選挙はこういうことなのです。私たちが不信感のある政治に参加するのか、それとも希望ある政治に参加するかのどちらを選ぶかということなのです。

John Kerry calls on us to hope. John Edwards calls on us to hope.

ジョン・ケリー氏は希望を謳っています。ジョン・エドワード氏も希望を謳っています。

I’m not talking about blind optimism here – the almost willful ignorance that thinks unemployment will go away if we just don’t think about it, or the health care crisis will solve itself if we just ignore it.

私は、何も考えなくても失業はなくなるだろう、健康保険の問題も放っておけば勝手に解決するだろう、と考えるような傲慢かつ無知な、無計画な楽観主義論をここで話しているわけではありません。

That’s not what I’m talking about.

私はそんなことを話しているわけではありません。

I’m talking about something more substantial.

私はもっと本質的なことを話しているのです。

It’s the hope of slaves sitting around a fire singing freedom songs.

それは奴隷が火を囲って自由の歌を歌うような希望です。

The hope of immigrants setting out for distant shores.

遠い大陸へと旅立った移民の希望です。

The hope of a young naval lieutenant bravely patrolling the Mekong Delta.

メコン河のデルタを勇気を持ってパトロールしている若い海軍大尉の希望です。

The hope of a millworker’s son who dares to defy the odds.

小さな可能性に敢えて立ち向かう木工職人の息子の希望です。

The hope of a skinny kid with a funny name who believes that America has a place for him, too.

自分にもアメリカには居場所があると信じている、へんてこな名前のやせ細った少年の希望です。

Hope in the face of difficulty.

難しい局面での希望です。

Hope in the face of uncertainty.
不確実性の中の希望です。

The audacity of hope!

大胆な希望です。

In the end, that is God’s greatest gift to us, the bedrock of this nation.

結局のところ、それが神から我々に与えられた大きなギフトなのです。この国の基礎なのです。

A belief in things not seen. A belief that there are better days ahead.

目に見えないことを信じ、良い日々がこの先にはあると信じることです。

I believe that we can give our middle class relief and provide working families with a road to opportunity.

我々は中産階級に安心を与え、労働者の家族にはチャンスのある道を提供できると信じています。

I believe we can provide jobs to the jobless, homes to the homeless, and reclaim young people in cities across America from violence and despair.

我々は仕事のない人々に仕事を与え、家のない人々に家を与え、アメリカ中の若者たちを暴力と失望から取り戻すことができると信じています。

I believe that we have a righteous wind at our backs and that as we stand on the crossroads of history, we can make the right choices, and meet the challenges that face us.

歴史の岐路に立つ我々の背中には正義の風が吹いており。我々は正しい選択、目の前の課題に対応することができると信じています。

America! Tonight, if you feel the same energy that I do, if you feel the same urgency that I do, if you feel the same passion I do, if you feel the same hopefulness that I do — if we do what we must do, then I have no doubts that all across the country, from Florida to Oregon, from Washington to Maine, the people will rise up in November, and John Kerry will be sworn in as president, and John Edwards will be sworn in as vice president, and this country will reclaim its promise, and out of this long political darkness a brighter day will come.

アメリカの皆さん!今夜、私と同じようにエネルギーを感じたならば、私と同じように切迫感を感じたならば、私と同じように情熱を感じたならば、私と同じように希望を感じたならば、我々がやるべきことをやれば、フロリダ州からオレゴン州に至る、ワシントン州からメイン州に至るこの国中の人々が11月には立ち上がり、ジョン・ケリー氏が大統領として宣誓し、ジョン・エドワード氏が副大統領として宣誓をし、この国は約束を取り戻し、この長い政治的な闇を抜けて、明るい未来がやってくることを疑う余地がありません。

Thank you very much everybody.
ありがとうございます皆さん。

God bless you.
神のご加護がありますように。

Thank you.
ありがとうございます。