自分を引き上げてくれる人と引き上げられない人

メールマガジンで紹介されていた本で、気になったのでちょっとコメントしたいと思います。

気になった記事は、メールマガジン「ビジネスブックマラソンvol.5127」です。

この記事で『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』という本が紹介されていました。

私はまだこの本を読んでおりませんが、メルマガで気になった部分は以下の3点です。

1)「実力」というのは、よい上司、よい同僚、よい部下、よいポジションという、よい「環境」に恵まれてはじめて、効率よく伸びていく

2)「実力がある」から、よいポジションを手に入れられるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、よいポジションを手に入れられているという部分が大きいのだ

3)今の会社とポジションでパフォーマンスを発揮できていない人は、「マイナスのハロー効果」によって直感を汚染されている可能性が高いので、その汚染を取り除いて、「環境と役割を変える」という選択肢を検討してみたほうがいい

その通りだと思います。

あまりピンとこない方は、スポーツの世界を思い出しください。

チームメイトが良ければ、自分が思っている自分の実力以上の力を発揮することができて、とてつもなく気持ち良くプレイをすることができた、という経験はありませんか?

気持ち良くプレイしていたのに、メンバーが変わると、あれ、と思うくらい、自分が下手くそになってしまったように感じた経験はありませんか?

「こいつはできる」と勘違いしてもらい、また同時に「私はできる」と勘違いさせられる、という関係がとてつもなく良い関係なのでしょう。

また、うますぎる人と一緒にプレイすることで、自分の実力が出し切れなかった、という経験はないでしょうか?

つまり、実力がありすぎる人と一緒にスポーツや仕事をする時は、その方に気を使っていただいて、自分よりもちょっとだけ高いレベルで動いてもらう必要がありますし、また「自分はできる」と勘違いさせてもらう必要があります。

そういう方と一緒にすることができて、自分は引き上げてもらうことができますし、また、自分はそういう環境に身を置く努力をしなければいけないのです。

私は、以前、実力さえあればそこにいても、誰かが私の実力に気がついてくれて、成功に導いてくれると考えていました。

しかし、この世の中、本当にラッキーじゃない限り、そんなことはドラマや映画じゃない限り起こりません。

私よりも、明らかに実力のない人々が、どんどん出世したり、大役に抜擢されるのを見てきました。

それでは、私の何がいけなかったのか?

それは、自己PR力と努力でしょう。

まず、この人と一緒に働きたい、こういう人と一緒に働きたい、というイメージを持ちます。

そして、そのような人に対して、企画や提案書を持ち込んだり、友達になったりして、自分をPRする必要があります。

こいつなかなか面白いな、と思ってもらえればしめたものです。

そういう関係を色々な人と築いていくべきなのです。

そして、この人と一緒に働きたい、と思う人はどういう人かというと、優秀な部下をたくさん抱えている人だったり、元部下だった方が成功しているという人がお勧めです。

いくら優秀で実力があっても、その人のまわりに部下がいなかったり、部下が成長していない場合には、その人は人を引き上げるのが苦手な人なので、そのような方にアプローチすることは、お勧めできませんので気をつけましょう。