ざっくりわかるファイナンス 経営センスを磨くための財務

2024-01-15

会社の財務関連にちょっとだけ携わる機会が出てきたので読んでみた本です。

教科書的な本ではあるのですが、ファイナンスに関する単語が丁寧に説明されております。

ただし、流し読みをするだけでは頭には残らないでしょう。

特に、ファイナンスやキャッシュフローの予備知識がなく、なんとなく言葉だけは聞いたことがある、という方に対しては特にそうだと思います。

ファイナンスやキャッシュフローに関する単語がたくさん出てきてい、それらが丁寧に説明されているので、それらをしっかりと頭に入れれば相当、ファイナンスやキャッシュフローに関する知識は増えることでしょう。

私がオススメするこの本の読み方は、ノートを用意して、この本に出てきた用語を一つずつ書き出して、それらの意味を書き写していくことです。

ファイナンスに関する用語は、この本で結構な数があるので、全ては紹介できませんが、とりあえず、第1章で出てきた、気になる単語だけ、こちらで紹介させていただきます。

その他の部分については、ぜひ購入して読んでみてください。
(今ならkindle unlimitedで無料で読めますが・・・・・・)。

・ファイナンスと会計の違い:会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ」を扱うということ。

・どの国の会計基準だろうが、経営者の考えがどのようなものであろうが、キャッシュの残高は変わりません。「キャッシュは嘘つかない」といわれる所以です。

・財務会計:「外部」に報告するために行う会計。

・管理会計:経営者、経営管理者が企業経営に利用するために行う会計です。

・財務三表:決算書を構成する「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」

・資金調達
1)有利子負債による調達 → デット(デット・ファイナンス)
a)銀行借り入れ → 関節金融
b)社債 → 直接金融
2)株主資本(株式発行)による調達 → エクイティ(エクイティ・ファイナンス)

・資本とは資本金と余剰金。資本金は企業を立ち上げる時に払い込みをしたお金。余剰金は今まで稼いできたものを積み上げたお金。

・流動資産:すぐに現金化できる資産。

・固定資産:現金化するのに時間がかかる資産。

・有形固定資産:土地、建物、機会など。

・無形固定資産:営業権、特許権など形のない資産。

・流動負債:すぐに返す必要がある負債。

・固定負債:長期借入金のようなすぐに返す必要がない負債。

・資本金の多い少ないは企業の資金繰りには関係ない。

・現金商売の場合、入金が先で支払いが後なので、運転資金を必要としない。

・近年、営業利益が経常利益よりも重視する傾向にある。なぜなら、企業において「本業で儲ける力」を表す利益だからです。

・「営業活動によるキャッシュフロー」を見ると、企業がどれだけのキャッシュを生み出す能力を追っているかが分かる。

・「営業活動によるキャッシュフロー」がマイナスの場合は、「経営上問題あり」と考えられる可能性がある。

・「投資活動によるキャッシュフロー」は企業が何に投資をしているのかが分かる。

・「営業活動によるキャッシュフロー」と「投資活動によるキャッシュフロー」を合わせてプラスになれば、営業活動によって投資活動を補うキャッシュが豊富にあるということ。

・キャッシュフロー計算書で何が分かるかというと、1年間におけるキャッシュ残高の増減の理由。

・企業にとって一番重要なことは、事業の継続。