避難準備も子どもと一緒にやってみよう

2024-01-15

世の中、やってみなければわからないことはたくさんあります。

「そんなことはわかっている」という方はたくさんいると思います。

しかし、わかっているようで、できない、やってみようとしていないことが避難準備です。

今週末、九州地方を襲った台風10号。

史上最大規模ということで、ニュースなどでは早くから注意喚起が行われ、ショッピングセンター、小中学校、公共交通機関もかなり早い段階から、臨時休業、臨時運休などのお知らせを発信していました。

我が家は集合住宅の上階に住んでいますので、そこまでの対応をする必要はないと思っていたのですが、今回は練習がてら避難の準備をしてみようと思いました。

避難準備について中一の息子に

「一緒にやろう」

というと、

「俺は、実際に避難しなくちゃいけないときにやるからいいわ」

との答え。

世の中の多くの人々はそんな感じなのではないでしょうか。

しかし、息子に

「じゃ、避難する時は何を持っていくの?」

と聞くと

「着替え」

との答え。

そして、布の袋に入った着替えを持ってくる。息子。

「台風のときに避難するってことは、雨が降っている可能性あるよね?着替えが濡れたらどうするの?」

「あ、そか」

「食料は?」

と聞くと

「任せる」。

「もしも、避難するときにバラバラになっちゃったらどうするの?」

と聞くと

「うーん」。

「避難する場所はどこ?」

と聞くと

「小学校やと思うけど、俺はもう中学生やから、中学かな?」

実は、わかっているようで実際にやってみようと思うと、いろんなことが曖昧で、避難場所さえもわからないのです。

で、今回は家族4人分のバックパックに避難用具を詰めてみました。

すると、意外と入らないものです。

食料までしっかりと持って行こうと考えると、家にあるバックパックだけでは足りないことに気がつきました。

また、荷物を詰め終わったあとに、ネットで避難に必要なものをチェックしてみました。

大体、大丈夫だったのですが、「貯金通帳と印鑑」を忘れておりました。

こういうことがありますので、やはり実際に避難をする、ということを想定して大丈夫であっても、大丈夫なときにこそ避難準備を家族と一緒にしてみる、ということが重要なのです。

すると、足りないものがしっかりと見えてきます。

いざというときには、災害後、世間が落ち着くまでの3日間くらいは自分の命を守れる準備をしておくことを、おすすめいたします。