イオンのプライベートブランドであるトップバリュ(Top valu)が販売するビールです。
発布種でも第3のビールでもない、正真正銘のビールであるにもかかわらず、値段は税込165円という、他のビールと比べて圧倒的な安さです。
コストパフォーマンスが良すぎます。
しかも、製造しているのはサッポロビールさんなのです。
さて、そのお味はというと、普通にビールです(笑)。
飲んだ印象は、発泡酒との本物ビールのギリギリのところを攻めているビールなのかな、と思いました。
ビールと発泡酒の違いは使用している麦芽の比率だったり、重要量に占める副原料の比率だったり、副原料の種類だったりが異なるわけですが、このビールはおそらく定義上ビールにするために、麦芽量や副原料などをビールの定義スレスレにしているのではないかな、という印象を受けました。
しかし、このビール、実は副原料をまったく使用していない麦芽100パーセントなのです!
どうやら安さは原料を調整しているわけではなく、イオンが持つ広大な販路にあるようです。
このビール「イオン」「イオンスタイル」「イオンスーパーセンター」「マックスバリュ」「ダイエー」というような大型のスーパーで販売されます。
このスケールが最大限に活用されることで、価格をここまで安く維持できるようです。
さて、気になるお味です。
北海道富良野産のリトルスターという希少な麦芽を使っているせいなのかもしれませんが、いわゆるビールで感じるような麦の香りはあまりしないのですが、麦の香りの代わりに、フルーティな香りがします。
ただ、それも無茶苦茶にフルーティーというわけではなく、ほどよく麦の香りが楽しめるように調整されているように感じました。
一口目に喉に喉越しといいますか、刺激を感じますがそれ以降はそこまでの刺激は感じません。
ほんわかとした優しい喉への刺激です。
苦味は一口目にはあまり感じないのですが、飲み進めるうちにどんどんと苦くなっていく感じです。
最後の一口は結構な苦味を感じます。
ということで、最終的な評価ですが、ビールでこのお値段、素晴らしいとしか言いようがありません。
酒税が上がっているこの中でのこの値段。
ビールに仕上げるには相当に研究を重ねたのではないかな、と思います。
ありがたいビールです。