親の愛情が足りていない子どもの特徴

昨日、ネットでわがままな子どもの心理、という内容の記事を読んでおりました。

そこから、リンクを辿って「親の愛情が足りない子どものサイン」という記事に辿りつきました。

その記事を見て驚愕したのは、なんと、我が子の特徴とそっくりだったからです。

我が子は小学6年生の男児ですが、彼の両親は彼が3歳の頃に離婚を経験しており、それから11歳になるまで父親はおらず、母親が1人で働いて頑張って育ててきたという子どもです。

私が、今の我が子と出会った時に彼は私の持っているiPadを見て、

「ねぇ、ねぇそれでYoutube見ていい?」

と言い、その後しばらくyoutubeを見ながら、私に

「ねぇ、ねぇ、これねすごく面白いんだよ。あのね、あのね・・・・・・」

と何度も見た動画を私に説明してくるような子でした。

その時に私は、

「母親が働いていて、疲れて家に帰ってきて、夜勤もあるから、おそらくこの子はテレビを見ていても、一緒に笑ってくれる人がいないんだろうな」

と思いました。

その後、私は彼の母親と結婚するのですが、彼の言動には以下のようなものがありました。
もう一度言いますが彼は小学6年生です。

1)「抱っこしてベッドまで連れて行って」とか「おんぶして」というお願いが多い。
2)「うんこ」「ちんこ」という言葉を連発する。
3)プロレスごっこをせがむ。
4)おねしょをする。
5)ズルをする
7)何でも欲しがるり、買ってもらえないと泣きわめく。
5)親以外の他の大人に甘える。
8)親がやめて、ということをわざとやり親を困らせる。
9)約束を守らない。
10)思い通りにならないと泣き叫ぶ。
11)嘘をつく
12)自立心に欠ける
13)自尊心がない・夢がない
14)自分中心で動こうとする

それでは、一つ一つ、このような言動の背景にある心理状態と対応方法についてみてみましょう。

1)「抱っこしてベッドまで連れて行って」とか「おんぶして」というお願いが多い。
これは単純にこのような経験をしていない(あったとしても覚えていない)ので、やってみたい、ということなのだと思います。これくらいのお願いであれば、対応してあげたら良いかと思い、時々対応してあげましょう。

2)「うんこ」「ちんこ」という言葉を連発する。
幼稚園児や小学生低学年にはよくある話です。このような言葉を連発する背景には、親が気にかけてくれる、周りがびっくりしたり、喜んだりするから、という理由があるようです。しかし、それが高学年になっても続くようであれば、それは愛情が足りていないサインのようです。つまり、「うんこ」「ちんこ」などというと親や周りの大人が反応して「そんな言葉使わないで」などと声をかけます。それが、「気にかけてくれている」と誤解してしまうのです。幼稚園児や小学生低学年がこのような言葉を連発する時の対応方法としては、「放っておく」「そんなことでは反応しませんよ」という態度を示すことで、このような行為はなくなるようです。しかし、親の愛情が足りないためにこのような行為をする子どもに対して「放っておく」という対応はベストではありません。他の話題に切り替えて、話をする、気にかけてあげる、ということが重要になってきます。

3)プロレスごっこをせがむ。
特に男児の場合はよくあることです。
しかし、時、場所を構わずに求めてくる場合は問題です。
例えば、夜遅かったり。ショッピングセンターでの買い物中に技をかけてきたりする場合です。
これも、実は気にかけて欲しいサインなのだそうです。
ショピングセンターや人目のある場所ではおんぶや抱っことはいかないので、プロレスごっこと見せかけて、スキンシップをとりたいというのが、この行為の心理のようです。
そういう時は、「甘えたいのね」といって、むしろ抱っこやおんぶをしてあげましょう。
すると恥ずかしくなって、自分から離れていったりします。

4)おねしょをする。
これは、仕方がないかもしれません。
本人に何を言ってもどうにも止めることはできません。
ただし、日常生活で子どもに声をかけたり、学校のことを気にしてあげたりすることで、おさまっていきます。
対応方法は、普段からおねしょのことだけではなく、生活全般に対して気にしてあげる、ということが重要になるようです。

5)ズルをする
ボードゲームや将棋などをやっていると、ズルをします。
この背景には、自分は何をやっても大丈夫でしょ、あなたの子どもなんだから、という親の愛を確かめているところがあるようです。また、王子様気分になって好き放題、自分の思う通りにやりたいという心理もあるのでしょう。

7)何でも欲しがるり、買ってもらえないと泣きわめく。
これも「ズルをする」ということと関連するのですが、とりあえず何でも欲しがります。
特にお祭りの屋台などに行くと大変です。
何でも欲しがり、食べ物などを買ってあげても一口食べてまずい、と言い、次のものをねだる。
または、ゲームセンターに行くと、お金がある限りゲームをする。
自分のお小遣いがなくなると、お金をねだるという限度を知らずにとりあえず、手当たり次第欲しいものを求めます。
これも、買ってもらえる量によって親の愛を測っているという部分があるようです。
ですので、買ってもらえずに泣きわめくという行為は、欲しかったものを買ってもらえずに悲しい、という以上に、親の愛が得られなかった、という悲しみがあるようです。

5)親以外の他の大人に甘える。
子どもというのはチヤホヤされるのがやっぱり好きです。
基本的には親にチヤホヤされたいのですが、それが叶わない特には周りの大人に甘えるようになります。
例えば、母親の妹におもちゃをせがみ、買ってもらえるまで泣き叫んだり、コンビニなどで母親の友人に「これ買って」とせがんだり、親しいお店の店員さんに無茶な要求(例えば、メニューにないご飯を作って欲しいなど)をしたりします。
親の愛情を他の大人に求めている、というサインなのかもしれません。

8)親がやめて、ということをわざとやり親を困らせる。
9)約束を守らない。
10)思い通りにならないと泣き叫ぶ。
11)嘘をつく
基本的に上記のすべては親を困らせるという行為として一括りにしてしまってもいいかもしれません。
このような行為は親に気にして欲しい、というサインです。
ですので「放っておいたらやめるでしょう」と考えて無視することは悪影響です。
「どうして、こんなことをするの?」と言っても、明快な答えを得ることなでできません。理由は甘えたいから、なのですから。
ですので、叱りとばしたり、理由を聞いたりするのではなく、普段から何かと気にかけてあげるということが重要になります。

12)自立心に欠ける
自立心に欠けるというのは、例えば、自分でやるべきことができない、ということです。
特に理由もないのに朝、1人で起きれない。
歯を磨くことをすぐに忘れる。
宿題をやらない。
学校からの手紙やお知らせを親に見せない。
部屋の掃除ができない。
など、この年齢であれば、これくらいのことはできるでしょう、ということができないという意味です。

これも基本的に親に構って欲しい、親に気にして欲しい、という気持ちの表れです。
つまり、一つ一つ、親に言われて、親が気にしてくれているということを確認しながら、行動をしたいのでしょう。
気にかけることができるのであれば、できる限り声をかけてあげましょう。

13)自尊心がない・夢がない
「自尊心がない」ことと「夢がない」ということは一見、全然違うものに感じますが、親の愛情という視点で考えると一緒です。
どういうことかと言いますと、親の愛情が薄いと親から褒められる機会が少ないのです。
褒められないということは、自信を持てるものがないのです。
すると自尊心が育たなくなります。
また、自信を持てるものがないということは、「何をやってもダメだ」と思うようになってしまい、「僕はこれが得意だから、将来、こういう職業に就きたい」という「夢」も「無理だろうな」と否定的に考えてしまうようになります。
私は幼い頃親に「あんたは足が太くて、お医者さんから骨がしっかりしてるって言われているから、ラグビー向きの体だね」という根拠のない褒められ方をして、本気でラグビー選手を目指したことがありました。
何でもいいので、子どものいいところを見つけて、褒めてみましょう。

14)自分中心で動こうとする
とりあえず、常に家族の中心にいようと考えています。
自分が主人公になれる時には、「今が愛情をもらえるチャンス」とばかりに、あらゆることを要求いたします。
ほとんど笑い話なのですが、運動会の日には

「今日ね、先生からね、今日はあなたたちが主役よ、って言われたんだよ。だからさ、1000円ちょうだいよ。何でも言うこと聞いてよ」

と言われたことがあります。

また、マラソン大会で3位に入った時には

「今日は頑張ったんだから、宝くじやらせて。当たるまでやる」

と言ったこともありました。

さて、我が子に当てはまる14項目を挙げてみましたが、他にも親の愛情が足りない子どもの特徴として、「常に無表情」、「部屋にこもってゲームで遊ぶ」、「二面性(家ではいい子だけど、外では他の子をいじめたりする)」というものがあるようです。
このような特徴が見られるようになると、真剣に考えなければいけなくなります。
幸い、我が子にこのような特徴はまだ見られていません。

我が子の状況をお話しいたしますと、昨日は小学校の卒業式でした。

卒業式なのでまた「今日は俺が主役だ」的な発言が多くなるかと思いましたが、意外にも落ち着いていました。

夕食も普通の夕食で、「え、普通やん」と一言あっただけで、これまでのように「俺は、今日はお寿司が食べたいん!卒業したんだよ」というようなわがままはありませんでした。

また、卒業式の後にゲームセンターに行きましたが、ここでも、お金がなくなっても「OO取れるまでやるー」と泣きわめくことはありませんでした。

そして、おねしょは、止まりました。

何とか、親の愛情を感じてくれるようになったのかな、とちょっと安心した卒業式でした。