なんでも、欲しがる子供。対応は?
とりあえず、なんでもかんでも欲しがる子どもっていますよね?
皆様の家のお子様はいかがですか?
我が家の小学5年生も、かつては異常なほどまでにものを欲しがる子どもでした。
最近も、まだモノを欲しがる傾向はありますが、だいぶ落ち着きました。
以前は、一緒に買い物に行こうモノなら、あれ買って、これ買って。
お祭りやゲームセンターに行こうものなら、そりゃもう、次から次へとあれもやりたい、これもやりたい、もう、本当に大変でした。
どうやって断ったらいいのか、説得したらいいのか、頭を悩ますと同時に「もう、行くよ!帰るよ!」と無理強いをすると、大泣きする始末。
そんな、子どもの心理って一体、どんなものなのでしょうか?
1)今日くらいはいいよね?
一つの心理は、「今日くらいはたくさん買ってもらってもいいじゃん!!」ていうものではないでしょうか。
そのように思う背景は、おそらく大人の皆さんも経験したことがある心理だと思います。
皆さんも、「普段、頑張っているんだから、今日くらいはいいよね」と奮発したりすることありませんか?
子どもも同じだと思います。
いつも頑張っているのに、なかなか褒めてもらえない。
いつも一人でお留守番ばかりしていたり、いろいろと我慢しているにもかかわらず、期待する反応を親から得られない。
このようなケースが多い場合、「今日はお祭りなんだからいいじゃん!」「今日は、運動会で頑張ったからいいじゃん!」と、何かと「今日は特別」という理由をつけて、様々なものを要求したりするのではないでしょうか。
皆さんも、とてつもなく大変な仕事が終わった後に、会社の上司に何も言われなかったら、寂しいですよね?
そして、スキを見て、このあいだ頑張ったけど、何のお礼もないから、今日くらいはあいつに飲み代全部払わせてやろうぜ、って気持ちになりませんか?
でも、一言でもお礼の言葉などがあれば、そんなことにはなりませんよね?
我が家の小学5年生も、何かあるたびに「今日は一年に一回のOO祭りだからいいじゃん」などと言います。
お祭りは年に何度か行くんですけどね・・・。
運動会の日に「今日、先生が、今日の主役は君たちだよ。って言ってたし。今日は僕の言う通りにしなきゃダメなんだよ!」と言われた時には、さすがに苦笑いでした。
ですので、思い当たる方は普段から、小さなことでもいいので、お子さんを褒めてあげたりしましょう。
2)親の愛情を測っている
もう一つの心理は、「僕のお父さんとお母さんは、どれほど僕のことを好きなんだろう?」という心理だと思います。
普段、親の愛情を実感できていないお子さんは、「親にものをねだる」ということで、本当に僕のお父さんとお母さんは僕のこと好きなんだろうか?とわざと困るようなお願いをしたりします。
ですので、ねだったものが買ってもらえない時には、「欲しいものが買ってもらえなくて悲しい」という気持ちと「お父さんとお母さんは僕のこと、嫌いなんだ」という気持ちが重なって、大泣きするということになるのでしょう。
そのような傾向がある場合には「欲しいものを手に入れるために、どうしたらいいのか」ということを一緒に考えるなどして、「ちゃんと、OO君のこと考えているよ」ということを態度で示すようにしましょう。
我が家の小学5年生の行動でこんなことがありました。
ハロウィーンの時の話です。
近所のバーで毎年、子供を交えたハロウィーン仮装パーティーがあります。
その衣装を考えている時に、小学5年生は母親がネットで見つけた忍者の衣装(3,000円)が欲しい、と言ってきました。
私は、「これ、いいけど、3000円で買っても、一回しか着ないでしょ?3000円もったいなくない?」と伝え、「今年は、家にあるもので一緒に衣装を作ろうよ」という話をしました。
すると彼は「えー、じゃ、何にしようかな?」と考えはじめました。
私は、「どんなものができそうか自分で考えて、絵を描いてみて」と伝えました。
すると彼は「青鬼」の絵を描きはじめました。
私も隣で「青いジャージもあるし、青いドッジボールもあるし、そのボールをお腹に入れたりしたら、何とかできるかもね」と言いながら、「これはもうちょっとこうなんじゃない?」などと言いながら一緒に考えました。
そして最後に「じゃ、明日、何か使えそうなものを、ホームセンターとかで探してくるね」と言って、その日は終わりました。
翌日、私はホームセンターに行ったのですが「青鬼」に使えそうなものはありませんでした。
しかし、作業用の黒い手袋を手のひら側を手の甲側にしてはめたら、忍者っぽくなるな、と思い、その手袋(160円)と黒いビニールテープを買って帰りました。
家に帰り、私が浴衣を着る際に着る黒い下着と長い黒いマフラーを出して、「ごめん。青鬼はできなさそう。でも、忍者はこうしたらできそうだよ」と伝えたら、それで納得してくれた以上に、自分の部屋からおもちゃの刀を持ってきて「これも付けたい!」と言ってきたので、「それ、背中に入れたらいいやん」と言って、衣装が決定しました。
そして、当日はこんな感じになりました。
実際にパーティに行った際には会う人、会う人に、「この衣装ね250円で作ったんよ!」ととっても嬉しそうに、自慢気に語っていました。
3)まとめ
まとめと言っても、2項目しかありませんが、ものを欲しがる子どもの傾向としては結局の所、親から愛情を注がれていない、と感じているからだと思います。
決して、それは親が「彼には好きなものを与えているから、うちは大丈夫」という親目線の愛情ではありません。
子供は、「留守番してくれて、ありがとう」とか「今日は運動会、頑張ったね」という一言をもらえたり、欲しいものが手に入らなくても、親がすっごい一生懸命探した、ということが実感できたりしたら、満足なのです。
結局のところ、口先だけではなく、体当たりで子供に愛情を注げばいいだけのことなのです。
ものを欲しがる子が一番欲しいものは、実は親の愛情だったりするのです。
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