YOUTUBEやネットゲームが子どもに与える影響
昨日、英会話教室で使えるような素材をYOUTUBEで探していたところ、見つけた動画です。
2014年の2月24日のCBC NEWSのTHE NATIONALという番組で取り上げられたもののようです。
さて、その内容はと言いますと、タイトルが
How social media is affecting teens
(ソーシャルメディアが10代の子どもたちに与える影響)
というものでした。
この動画では、ソーシャルメディアが子どもたちに与える影響を子どもたちへのインタビューから明らかにしようとする研究と、ソーシャルメディアが子どもたちに与える影響を脳科学から明らかにしようとする二つの研究が取り上げられておりました。
(おそらく、同じチームで研究している一つの研究なんだとは思いますが・・・)。
まず、インタビューから明らかにしようとした研究です。
現在の子どもたちに、人生において大切なものを16個書いてもらう、という調査を行ったようです。
すると、以前(どれくらい前の子どもたちだったのかは、裏覚えですが)の10代の子どもたちは
・グループに属すること、
・コミュニティ
などを重要なものとしてあげていたようです。
しかし、最近の子どもたちの回答は
・名声(fame)
・お金
となっているとのことです。
調査者は、以前「名声」は大切なものの15番目、16番目に上がっていたものなので、興味深いと述べ、その理由については、facebook、インスタグラム、youtubeなどで注目されたり、コメントをもらうことに価値観を置く10代が増えてきているからではないか、と述べると同時に、最近のテレビ番組が「名声を得ることはいいことだ」というメッセージを子どもたちに発しているからではないか、と言います。
例えば、アメリカン・アイドルなどといったオーディション番組や、Hannah Montana(邦題は「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」)だと言います。
次に、脳科学的な視点からソーシャルメディアが10代に与える影響について研究したものでは、最近の子どもたちは「Daydream(空想)をしない」という点を問題にしていました。
youtubeをずっと見続けたり、ネットゲームをやり続けたり、ソーシャルメディアに投稿するという行為は、常に脳の一部分だけを働かせており、空想したりする機能を持つ部分を全く使っていないといいます。
インタビューからも、1日に30秒ほどしか空想しない、という結果が紹介されていました。
この「空想」をしないことに大きな問題があるようです。
人は「空想」をすることによって、他人への同情や他人の立場に立って考えたり、こういう言動は他の人を傷つけるんだろうな、というような言動を抑止したりする能力を養っていくようです。
つまり「空想をしない子ども」=「他人を簡単に傷つける子ども」となり、イジメなども止めることが出来ずに、どんどんエスカレートさせる可能性があるようです。
さて、このようなビデオを見て感じたことは、当たり前ですが、もっと子どもには本などを与えると同時に、ぼーっとさせる時間を作ってあげよう、と思ったりします。
ただ、ゲームやyoutubeに夢中になっているせいか、我が家の息子は「暇」に耐えられない性格になってしまっていますけども・・・。
そして、もう1点は、子どもだけではなく大人もそうなのではないか、ということを感じました。
私も反省する点は多々あるのですが、常にネットで映画を見たり、ニュースを見たり、調べものをすることで、確かにぼーっと空想する時間が減っているな、と思います。
そして、最近イライラすることが多い原因はもしかしたら、空想する時間が少なくなっているからなのかもしれません。
以前は、ジョギングしている最中に明らかに色々と考えたり、空想をしたりしていたのですが、最近は事情があってジョギングが出来ていないので、問題だな、と感じています。
ジョギングに限らず、ぼーっとする時間が作れればいいのでしょうけど・・・。
これは、よく言われることではありますが、イライラしているな、と感じた時、ネットに頼るのではなく、逆にオフラインで散歩や公園に出かけることが良いのでしょう。
もちろん、子どもたちも連れて。
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