子どもとの遊び方
子どもと遊んでいると「私たちが思う通りに遊んでくれない」ということに気がつきます。
我が家の1歳3ヶ月の娘は、積み木で遊びますが、「積む」ことはほとんどしません。
最近、やっと積んでくれるようになりましたが、基本的には積み木を一つずつ片手に持って、火の用心のようにカチカチと鳴らして遊びます。
公園にいっても、不思議な遊び方をします。
滑り台や遊具などで遊ぶことはあまりありません。
公園を歩き回って、石ころを拾ったり、草をさわったり、公園にある扉を開けたり閉めたりしたり、近くの階段を這い上がっては降り、這い上がっては降りたり、という遊び方をします。
もちろん、滑り台が嫌いなわけではなく、滑らせると、「きゃはは」と大声で笑いながら滑るのですが、公園内で放っておくと、隅っこにいって草木をさわる、そしてやはり階段で遊ぶということをします。
ショッピングセンターに行っても階段を見つけると、一人で階段の方向にさっさと歩き出し、階段を上りはじめます。
親と一緒にいる子どもの多くは、親から遊び方を教えてもらってしまいます。
「しまいます」と書いたのは、子どもは初めて見た遊具に対して、真っ白なイメージでチャレンジするわけです。
ですので、子どもなりに色々と想像力を働かせて、どうしたら楽しく遊べるのか、ということを考えます。
しかし、そこで親が子どもに対して遊び方を教えてしまうと、子どもの想像力はしぼんでしまいます。
また、「子どもが初めて滑り台を見て、遊び方を考える」という行為は一種の課題解決能力だと考えると、「解決するべき課題」が立ち現れたときに、子どもは誰かが解決してくれるものなのだ、誰かが答えを与えてくれるものなのだ、と自分では考えない癖がついてしまうかもしれません。
草木をさわる、石ころを集める、という行為にしてみても、大人にしてみれば汚ならしかったり、魅力のない遊びに思えるかもしれませんが、子どもにしてみれば、おそらく楽しくてしょうがないのでしょう。
もしかしたら将来、地学の博士になるかもしれませんし、植物博士になる潜在力を秘めているのかもしれません。
子どもと公園に遊びにいったのであれば、ブランコ乗ろう、滑り台で遊ぼう、と大人が子どもの遊びを決定するのではなく、ぜひ、放ったらかして欲しいと思います。
子どもは遊びの天才です。
自ら、自分で遊びを創り出して楽しんでくれることでしょう。
それを大人が邪魔するべきではないと私は思うのです。
子どもに遊び方を指示したり、教えたりするのではなく、子どもに遊んでもらうと、私たち大人にも新しい発見があるかもしれません。
ただし、放っておいても本当に汚い行為(例えば、吸殻を拾って口に入れようとするとか)、危ない行為(滑り台の上からぶらさがろうとするとか)などは、本気で止めるようにしましょう。
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