元気をくれる書物たち

自分を鍛える

2020-06-17

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自分を鍛える

2020-06-17

古本屋さんで何気なく手にした本です。

おそらく、今の自分のままではダメだ、なんとかしなきゃ、と思い手に取ったのでしょう。

実は、巷に溢れる啓発書の類だろうと思っていたのですが、とんでもありませんでした。

1800年にアメリカニューイングランド地方で生まれたJohn Toddという方の著作を上智大学名誉教授の渡部昇一さんが翻訳したもので(って、買う時に気がつけよって感じですが)、人生の格言とも言えるような言葉が満載でした。

ナポレオン・ヒル氏の『思考は現実化する』やデール・カーネギー氏の『人を動かす』に匹敵するくらいに面白く、勉強になり、充実した内容となっていました。

心に留めておきたいフレーズがたくさんあるばかりではなく、「なんであの人はこうなんだろう?」というような日頃の疑問の回答が得られるような本でもありました。

ということで、以下、私が気になったところですが、私が読んだのは1995年版のものなので、リンクを貼っているものとは少々内容が異なるかもしれませんが、悪しからず。

・ところが、例えば、アイザック・ニュートンのような真の天才は、自分と他人の知力の大きな、そして唯一の違いは、自分にはより強い忍耐力があるだけのことだと言っている。

・人間の偉大な業績というのは、ささやかな、しかし継続した努力の賜物なのである。

・際立った努力家や勤勉な読書家の中にさえ、何一つ立派な業績をあげずに生涯を終える人がいるが、これもいわゆる近郊のとれた判断力に欠けていたからに他ならない。そういう人にとっては、たとえ事実に照らしてどんなに不備があったとしても、一番新しく耳にした説が正しいのだ。

・学ぶべきこととそうでないことを峻別することは、教育や勉学の重要な部分なのである。

・徹底的に鍛え抜かれた頭脳というのは、ふとしたはずみで調子よく働いたり、大きな能力を発揮したりする頭脳ではなく、一定の時間があれば必ず一定の成果を引き出す態勢が常に整っている頭脳のことである。

・自分にはいったい何ができないのかを心得ていることは、できることを心得ていることと同様、きわめて大切なことである。

・人間、40歳にもなれば、自ら悔やんだり、他人からの評価を落とさせるような習慣をいくつか持っているものである。<中略>だから、できるだけ若いうちに、ぜひよい習慣を身につけていただきたい。

・然るべき義務や本来の仕事をおろそかにしている人間は、なんとか自分の愚かさを忘れさせてくれるようなことで頭をいっぱいにし、やらなければならない仕事はそっちのけで自分の得になることだけに一所懸命になっているものである。

・「何かを学びとってやろう」という意気込みですべての人に接する。

・無作法でも頭が良くて成績が良ければ仲間は大目に見てくれるだろうなどと考えるのは思いちがいもはなはだしい。

・若い人同士のつきあいでも、常に紳士的な態度と気持ちを忘れてはならない。

・一方、敵対関係にある人間の批判は厳しく身にこたえるが、得てしてそれが正鵠を射ている場合が多いものだ。

・友人をつくる場合、特にむずかしいことが二点ある。第一点は、本物の友人を得ることの難しさであり、第二点は、その友人と交友を続けることのむずかしさである。

・あるすぐれた著述家いわく、「自分よりも幸せそうにしている友人の幸福を素直に喜べないようでは、まだまだ真の友情からはほど遠い」と。

・10冊ななめ読みするよりは、一冊の本を徹底的にマスターする。

・一つの考えをより深めたい、あるいはある特定の問題点を明確にしたいと思ったら、それを完全にやり遂げるまでは中途で投げ出さないことである。

・勉学の最大の目的というのは、人生を生きるうえで役に立つ道具として使えるような頭をつくりあげることなのである。

・ベーコンいわく、「読書は充実した人間をつくり、会話は機転の利く人間をつくり、執筆は緻密な人間をつくる」と。

・読んだ本の内容について振り返って考えてみることにかなりの時間を費やすべきである。

・読書はその人の文体をつくる

・何か新しい有意義なことを成し遂げるのに、ふだんの生活を大きく、あるいは目立って変える必要はない。ただ現在無駄にしている時間を残らず活用しさえすればよいのである。

・毎日少しずつやることが大切なのである。最初のうちどんなにむずかしそうに見えることでも、そのうちに必ずやり遂げられるものである。

・たとえその集まりが大人数の集まりであれ、少人数の集まりであれ、そこにいない人の悪口を言えば間違いなく全部相手の耳にとどくものである。

・友人や知り合いにおべんちゃらを言う習慣は、自分自身の人格を害してしまう。それは他人より自分自身をダメにしてしまう。
(Yのコメント:これはちょっとわかりにくいので説明をしますと、人に人前でお世辞を言う人は自分もそのように扱って欲しいと期待しているからであり、本質的な自分の評価にはなり得ないから)。

・自分のことや自分の友達のことや自分の業績のことは、できるだけ口にしないことである。さもなければ、誉めて欲しいのか憐れんで欲しいのか、そのいずれかを期待しているのだと人は解釈する。あるすぐれた文筆家は、世の中に大きく貢献しない限り自分については語らないようにすべきだ、と提案している。

・誰でも自分の無知は認めたくない。人が自分の教養を並べ立てる時は、いかに自分がすぐれているかを相手に認めさせ、他の人はすべて無知だと思い知らせようとの魂胆があるのだ。

・ねたみをかうような話は避けること。それには素直な気持ちが大切である。人と話をする時は明るく振る舞うこと。それが習慣になればいつも人に気持ちよく迎えられる。人はそれぞれ多くの欠点や憂鬱な問題をたくさんかかえているから、ほがらかな友だちと接するとほっとするものである。

・健康を無視して体力を衰えるがままにしておけば、頭脳のほうもしばらくはなんとか働くものの、やがてまったく動かなくなってしまう。

・薬は必要に迫られるまで飲めないものである。しかし、運動はわれわれにとって絶やしてはならない薬なのだ。

・ためしに、規則正しく活発な運動を毎日、一ヶ月間実行してみるとよい。そうすれば、運動をしない時と同じ量の仕事を、そして同じ量の勉強を、はるかにたやすくできるということに気づくはずだ。

・運動を楽しく、あるいは少なくとも苦痛と感じないでやるには、毎日欠かさずやるしかないのである。

・欲望というのはけっして満たされることのないものであり、欲望に支配された時、それはあなたを滅ぼす敵ともなる。

・私が願うのは、計画を立て目標を目指して進む間は、常に満ち足りて安らかな気持ちを保ち、自分は無為に生きているのではないのだとはっきり自覚するようてあってほしいということだ。

さて、これほどまでに興味深い書籍ではあるものの、著者であるJohn Todd氏のことはあまり知られていないようです。

ネットで調べてもほとんで情報はありません。

本書のあとがきに書かれている情報が一番、充実しているかもしれません。

本書を訳されている渡部昇一さんは、古書のコレクターのようで、専門の英文学に限定しても相当な数の蔵書をお持ちのようです。

そのような方が見つけてきて、わざわざ訳されているわけですから、それ相当の本なのでしょう。

若い方にはもちろんおすすめなのですが、どのような年代であれ、立場であれ、読んで損をすることはない本です。

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