元気をくれる書物たち

谷口愛『どん底からでも人生は逆転できる』感想

2020-08-14

  1. HOME >
  2. 元気をくれる書物たち >

谷口愛『どん底からでも人生は逆転できる』感想

2020-08-14

「どん底」シリーズの第三弾は、10歳の時に両親の失踪を経験し、その後両親が帰ってくるものの15歳から両親の借金を返すために水商売で働きながら、最終的には大学院にまで行き、ドバイで事業を立ち上げたという経歴を持つ谷口愛さんのお話です。

谷口さんは、父親が事業に失敗し、失踪したことで、借金に追われる生活を経験します。

その後、母親が事業を起こすのですが、とことん失敗してしまい、母親の借金も膨らんでしまいます。

気がつけば15歳で4,000万円の借金を抱えてしまった谷口さん。

15歳から水商売をはじめ、闇の世界、裏の世界へと落ちていく友人のようにはなってはいけないという恐怖、一つ年下の妹だけには苦しい思いをさせない、家族を養っていかなければいけない、という気持ちで水商売で働き続け、18歳の時に借金を完済します。

その後、宝石店の販売員として勤務する彼女は、水商売での経験が生きたのか、優秀な販売員となり、最初のボーナス500万円。年収が1500万円を超えたこともあったそうです。

20歳の時に子宮ガンが疑われ、死を覚悟した谷口さんは、「勉強がしたい」ことを確信し、26歳の時に通信制の高校に入学、30歳の時に私立の女子大学に入学します。

しかし、日本の学生生活の実態に衝撃を受けた彼女は、こんな大学生活のために大学に入ったのではない、と強く感じて、大学を辞めて、夫の転勤に連れだってアメリカに行きます。

アメリカの名門大学に入学するために、英語を必死に勉強した彼女は、見事にアメリカの名門大学に入学し、そこでの出会いが彼女の人生をまた良い方向に導いてくれることになります。

その後、日本で就職を試みるものの、うまくいかず、大学時代の知り合いのツテで会うことができたボーイング社の社長のアドバイスを受けて、経営学を学ぶための大学院に進学します。

一時、大学院の入試さえ断られた彼女は、

「追い込まれたら、自分で次なる道を作って進んでいくしかないのです。立ち止まって文句や愚痴を言っていたところで何も始まらない。ほかの選択肢がないときには、とにかく動く、動く、動く。「
「動いていれば、出会いがあり、発見があり、思いがけないチャンスを拾うこともある」と言います。

その後、ドバイに日本の技術や製品、または企業そのものを紹介するビジネスを立ち上げ、現地で法人化します。

「けれども、その運も、貪欲でなければ引き寄せられません。
私は何も持っていませんでしたし、自分で取りに行かない限り、誰も何も与えてくれないという境遇にありましたから、目の前に差し出されたものには、常に貪欲に食らいついてしまうのです。
逆にそれが「品性に欠けるのではないか」という私のコンプレックスにもなっているのですが、それでも、人生を切り拓いていくには、時には、こうした貪欲さも必要なのでないかと私は思っています」

さて、このように逆境を凄まじい努力ではねのけてきた谷口愛さん。

これまで紹介してきた2名の方のどん底人生とは、また違った這い上がり方だったように思います。

とりあえず、「家族を守らなければいけない」「勉強をしたい」という気持ちだけを支えに、貪欲にチャンスを掴んできた様子を伺い知ることができます。

そんな、谷口さん語録を本書から抜粋してみました。

・自分の夢や希望を実現したいと心底願うならば、ときには、とことん食い下がることも必要。

・たとえ歩んてきた道がどうあっても。あきらめさえしなければ、目的の地点には到達できる。

・選択肢がない以上、目の前のものにぶつかっていくしかないのです。

・「今日やれることは今日やれ」
「明日やるのだったら、今日のうちにやってしまえ」
というのが信条です。

・「持たざる者」が人生を明るく進んでいくためには、私は希望と努力と執着心が必要だと思います。希望や目標は必要ですが、ただ持ったり掲げたりしているだけではダメで、それを実現していくための努力と、何があってもあきらめない執着心というものが、やはり必要なのです。

・人間の「価値」も「運命」も、今の段階で決まるものではありません。
自分が望んで走り出せば、そして少し回り道かもしれませんが時間さえかければ、きっと何かが動き出すはずです。それをあなたの手でつかみ取ってください。

さて、このような成功者の話を聞いたり、読んだりしてよく言われるのは、それはあなたは運が良かったからでしょ、とか、あなただからできたことでしょう、という意見です。

しかし、彼女はこのように言っています。

「チャンスがやってこないのだったら、何かチャンスの芽になりそうなものを自分で懸命に拾って、必死に育てていきませんか?
それが意外にも、後に大きな実を結ぶことがあるというも、私は知りました。
『持てる者』より何倍も時間もかかりますし、苦労もあるとは思いますが、安易に目標にたどり着ける人よりは、人間の芯は強くなる。発想力も応用力も養われるのです」。

やはり、例え小さくても希望と目標というものはとっても大事なんだと実感させれると同時に、とりあえず動いてみる、ということが成功するためには重要だということを改めて感じた一冊でした。

皆さんも、とりあえず、動いてみましょう。

-元気をくれる書物たち
-, , , , , ,

Copyright© Y's Wise World , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.