子どものオンとオフ
子どもには「オン」のスイッチが入るときと「オフ」のスイッチが入るときがある。
子どもに限らず、人にはみんな「オン」のスイッチと「オフ」のスイッチがあると思う。
例えば、家を出る瞬間に仕事モードが「オン」になり、会議の前にはさらにやる気アップの「オン」スイッチが入ったりする。
逆に会議の準備ができていない時は、直前に「オフ」スイッチが入ってしまうこともあるのだが……。
そして、家に帰ってくると「オフ」スイッチがはいり、土日にいたってはずっと「オフ」のままで、家でゴロゴロということもある。
しかし、子どもの場合は、どのタイミングでオンになりオフになるのかがよくわからない。
先日、1歳8ヶ月の娘と二人でお留守番だった。
休みの日は9時頃に家を出て、昼まで公園で遊ばせ、昼食後はしっかりと子どもを寝かす、というのがある程度の習慣になっている。
しかし、なぜかその日はちょっと事情が違った。
まず、「パンツ替えよか?」というと
「イヤ」
「パンツ替えないとお外いけないよ」
「おしょと?」
と笑顔で言って、オムツと下着姿で玄関に走り出していく始末。
捕まえて、着替えを渡してもその着替えは床に叩きつけられる。
「パンツ替えて着替えないとお外いけないよ」
と言ってオムツを替えようとしても「イヤ」の繰り返し。
あきらめて、ソファーに座るとお絵かきグッズを持ってきて「アンパンマン」と叫ぶ。
アンパンマンやら、食パンマンやら、ドキンちゃんを4、5回書かされる。
その後に、「パンツ替えよう」と言っても、なかなか替えてくれない。
今日は、家でまったりモードだなと思っていると、突然、
「おしょと」
と言って、自分でオムツを脱ぎはじめる。
さらに、先ほど床に叩きつけた洋服を着ようとする。
一体、どのタイミングで「オン」スイッチが入ったのか、まったくわからない。
とりあえず、外出する準備ができたので、子どもを自転車に乗っけてちょっと遠くの大きな滑り台がある公園まで出かける。
大きな滑り台を見ると
「ふゎー」
と嬉しそうに、我が娘独特の歓声をあげる。
その後は、あらゆる場所を歩きまわり、とりあえず、はしゃぎまくり、遊びまわる。
昼食を済ませて、14:30頃。
自分の思い通りに滑り台で遊べずに泣き出す。
そこから、泣き声が止まない。
挙句の果てに、地面にねっころがって、わんわん、と叫びながら大号泣。
どうしようもないので、私は近くに座り込んで様子を伺う。
一瞬、泣き止んで、起き上がり、キョロキョロと周りを見て、私の姿を見つけると、また寝転がり号泣。
そんなことを2、3度くりかえす。
ある程度、落ち着いたところで、ピチピチと暴れる大きな釣りたての魚を抱えるように、なんとかして娘を自転車に乗せる。
そこで、またさらに娘はわめきだす。
ヘルメットも自分で脱いで、放り投げる始末。
とりあえず、ヘルメットを装着しないまま、自転車で走りだす。
すると、一瞬で静かになる。
振り向くと寝ている。
確かに、お昼寝の時間であることには間違いないが、一体、彼女の「オフ」スイッチはいつ押されたのだろうか?
遊びたい、遊びたい、という態度を見せつつも、結局は眠たかっただけなのである。
スイッチが「オフ」になってしまっただけなのである。
うーーーん、おそらく、彼女自身も遊びたい気持ちはあるんだろうけど、なぜか睡魔が襲い、体がだるくなり、不機嫌になってしまったということなのだろう。
子どもの「オン」「オフ」は見ているだけではわからない。
だから、できる限り、毎日同じ時間に同じことをやる、という習慣を大切にするしかないのかもしれない。
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