自信がなく前向きになれない子どもに読ませたい本2冊

子どもが前向きにならずにどうしたらいいかわからないということはありませんか?

落ち込んだ子どもをどう励ましていいかわからないと悩んでいませんか?

そのようなときにはそっと本を渡してあげるという方法があります。

でも、どんな本を渡したらいいかわからない、というときは今回紹介する本2冊をわたしてみてください。

よみやすく、漫画のようにすらすら読める本です。

横山泰行著 「のび太」という生きかた

著者は東京大学で教育学博士を取得し、富山大学教育学部の教授を経て現在、富山大学の名誉教授の横山泰行氏。

ドラえもん学の提唱者としても有名です。

本書は2004年に出版されたものの、中学生が書いた読書感想文がネットで話題になり、2011年から突如売れだしたという不思議な本です。

2018年12月には朝日新聞の週間ベスト10にランクインし累計販売数30万部以上となり今でも注目されています。

内容はというと、勉強は苦手、スポーツも苦手、周りの友人からもしょっちゅうバカにされたり、仲間外れにされたりしているのび太が、なぜ未来で「しずかちゃん」というマドンナと結婚し、幸せな家庭を築き、人生の成功者になれたのかを分析しています。

なぜのび太は成功者になれたのか?

本書では、のび太が成功者になれた理由を、人を思いやる真の優しさ、ドラえもんの道具を頼りにするものの結局は自分の力でなんとか問題を解決しようとする努力、壮大な夢を抱きなんとかそれを実現させようと試行錯誤する努力、だといいます。

たとえば、自分の危険を顧みずにちょっと知り合っただけの人を助けにいったり、台風の子どもや恐竜をすごく大切に育てたり、竹うまを何度も何度も傷つきながらも乗れるようになったり、そういったエピソードからのび太の成功する能力を明らかにしています。

藤子不二雄先生のメッセージとは

実際に読んでみると大人の啓発本として読ませていただきました。

人生は優しさ、しつこさ、失敗を楽しむ力があれば成功できるよというのが藤子不二雄先生のメッセージなのでしょう。

これらは、藤子不二雄先生が漫画家として歩み出した頃に信じていた価値観だったのかもしれません。

マシュー・サイド著 きみはスゴイぜ! 一生使える「自信」をつくる本

著者は元卓球選手で、4度の全英チャンピオン、オリンピックに2度出場したこともある方です。

本書では、サイド氏が成功できた理由について小学生、中学生にわかりやすく語りかける内容になっています。

キーワードとして「人生の分かれ道」「マインドセット」「脳の鍛え方「マージナルゲイン」という言葉を使いながら成功に近づく方法を紹介してくれています。

人生の分かれ道

サイド氏にとっての人生の分かれ道は家に卓球台がやってきた時だそうです。

卓球台が家に来なければ卓球をすることもなかっただろうし、卓球が嫌いになっていたら、今のマシューさんはいなかっただろう、という話がされています。

人生の分かれ道は偶然でもあり、その偶然をいかに活かすかということで大きく人生が別れるんだと理解しました。

マインドセット

なぜチャレンジできない人とチャレンジできる人がいるのか。

それは、マインドセットの違いとサイド氏はいいます。

カチコチマインドセットだと、自分で勝手に「私はできない」と決めつけてしまうのでしょう。

柔軟なマインドセットだと「どうやったらできるのか」を考えるのでしょうね。

脳の鍛え方

脳を鍛えれば能力も上がります。

では、どうやったら脳は鍛えられるのか。

練習です。

しかし、がむしゃらに練習するばある程度までの能力は鍛えられるのですが、天才にはなれないそうです。

ある時からは、意図的に練習をする必要があるようです。

しかし、上手に練習さえすれば誰でもなんでもマスターすることができると書かれています。

天才は努力家である

サイド氏は天才は生まれつき天才ではなく、試行錯誤して努力をして天才と呼ばれる存在になったといいます。

その例として、元イギリス代表のサッカー選手デイビット・ベッカム氏、日本を代表する卓球選手伊藤美誠選手、NBAで活躍している八村塁選手などを紹介します。

天才には挫折が必要で、その挫折にうちかってはじめて天才になれるのでしょう。

マージナルゲインが天才を育てる

天才は一日で出来上がるものではありません。

私たち非凡な一般人が天才になるためには、日常的にできる小さなことを積みかせねて行くしかないのです。

小さなことを毎日コツコツと行っていくことをマージナルゲインといいます。

毎日、小さなことを欠かさずに実行することで、その力は大きなものになっていくのでしょう。

本書の良いところ

本書の良いところは努力は努力した分だけ報われる、と私たち大人が子どもに伝えたいことを、子どもによく伝わるように書かれていることです。

また、子どもが読みやすいように以下のような工夫もされていました。

・子どもにもわかりやすい書き方、伝え方で書かれている

・子どもが喜びそうな挿絵がふんだんに使われている多い

・強調する部分は大きく目立つ色で書かれている

やる気をなくしてしまった子ども、失敗をして前向きになれない子どもにはぜひ、読ませてあげてください。

ちなみに、部活も勉強もやる気のなかった中学1年生に本書を渡してみたところ、3日後くらいに「俺、卓球部に入ってもいいかな?」と言ってきました。

いやいや、素直すぎるでしょ、と思った次第です。

それくらい影響力のある本です。

まとめ

さて、今回は子どもにやる気を出させる本、子どもを前向きにさせる本を2冊紹介しました。

2冊とも良書だと思いました。

親が読んで子どもに渡すもよし。

子どもに読ませたあとに親が読むのも良し。

大人のやる気も引っ張り出してくれる本だったかと思います。