子どもの言葉遣いを直す効果的な方法

子どもの言葉遣い、気になるときありませんか?

このようなときに激しい口調で「そんな言葉遣いやめなさい!」と怒って子どもを泣かせてしまったものの、肝心な言葉遣いは直っていないというときはありませんか?

子どもを叱ってあとから後悔してしまった。怒り方がわからないという方もいるかと思います。

今回は、子どもの言葉遣いが気になったときにどのように直していったらいいのか、日頃から気をつけておくべきことと子どもの言葉遣いが悪い時の叱り方を解説します。

この記事を読んでいただけたら、きれいな言葉を使う品のある子どもに育てることができますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜ子どもの言葉遣いは悪くなるのか?

子どもは1歳くらいから、周りにいる人々が発する言葉を真似して言葉を覚えます。

子どもの周りで発せられる言葉が汚かったりすると、子どもの言葉遣いは悪くなります。

子どもは1歳半を過ぎた頃からはある程度の意思疎通ができるようにもなります。

たとえば「おしょといく」と言って大人の手を掴んで、玄関に歩いていったり、アンパンマンのぬいぐるみを持ってきては、「アンパンマンおったー」と言ったり、母親が帰ってくると「ママ、きたー」と言ったりします。

しかし、子どもたちが発する言葉を聞いていると、あれと思うことや、しまった、と思うことも時々あります。

例えば、ご飯を一口食べてすぐさま、「うまー」と言ったり、気に入らないことがあると「なんで!」を連発したりします。

これは、子どもがまわりの大人や兄弟、テレビなどで発せられる口調を真似しているからです。

また、私の娘は1歳9ヶ月クラの時、抱っこをして欲しいときに手を伸ばして「おいで」と言っていました。

なんで、「だっこ」じゃないんだろう、と考えていたある日、私が娘を抱っこしようとして、両手を差し出して、「はい、おいで」と常に言っていることに気がつきました。

本当に子どもは大人の真似をするんだと実感した瞬間でした。

このようなことから、子どもの言葉使いが悪い原因の多くは、周りの大人が普段、何気なく、意識せずに使っている言葉だということがわかります。

子どもの言葉使いを直す効果的な方法

子どもの言葉遣いを直す一番効果的な方法は子どもに使って欲しい言葉を日常的に子どもに話しかけることです。

子どもはまわりの大人が発する言葉を真似するのですから、子どもに話して欲しい、ということを普段から子どもに話しかけていれば、子どもはそのように話をするようになります。

時間がかかるように思いますが、乳幼児の場合は吸収が早いので、きれいな言葉が周りに溢れ出すと、そのような言葉を使いはじめるのに大した時間はかかりません。

たとえば、おかえり、ただいま、いただきます、ごちそうさま、ありがとう、ごめんなさい、などを子どもに言わせたければ、親が子ども以上にその言葉を発していればよいのです。

逆に言えば、子どもにちゃんと「いただきます」と言って欲しいのにまわりの大人が「いただきます」を言わずにご飯を食べはじめるということがあってはいけないということです。

ましてや、大人が「いただきます」と言わないのに子どもに「いただきます」を言って欲しいがために怒鳴りつけるというのは言語道断です。

子どもの言葉使いが気になるようでしたら、まずは、自分の言葉使いから見直し、そして子どもに話して欲しいな、と思うことを子どもに話す、という努力が必要です。

子どもの言葉遣いを直すために大人が日常生活で気をつけること

子どもに正しい言葉遣いをして欲しいと感じた時に大人が一番気をつけなければいけないことは、日常的な大人と大人の会話です。

子どもは常に大人の会話を聞き、その会話の中から言葉や言葉遣いをどんどん習得していきます。

特に子どもと大人が二人きりの家のなかでの電話の会話には気をつけましょう。

「まじー」「やばくない」「最低」「バカじゃないの」「終わってる」「死んだ方がいいよ」など、ついつい気の知れた友達なので言葉もリラックスしてしまいがちですが、子どもはしっかりとその言葉を聞いています。

また、電話の内容が不倫の相談だったり、離婚の相談だったりする場合は、子どもから距離を置いたり、子どもに聞こえない場所を選んだりして、電話をしましょう。

娘と公園に遊びにいくと、ときどき5、6歳の子どもからおどろくべき言葉を聞くことがあります。

以下、実際に私が聞いたことがある言葉です。

お兄ちゃんがいなくなって探している6歳の女の子:「あのバカ息子はまだ、どこか勝手に遊びにいって」

3歳くらいの妹と遊んでいる5歳の女の子:「あんた、それできないんだったら死んだ方がいいよ」

おそらく、この子たちの親や身近な人が頻繁に使っている言葉なのでしょう。

子どもに話しかける際の言葉遣いはもちろんのこと、子どもの前での大人同士の会話での言葉遣いにも気をつけるようにしましょう。

子どもの言葉遣いを注意したいとき

子どもの言葉遣いが気になりその場で注意したくなったときは、優しく諭すように注意をしてあげましょう。

言葉遣いの悪い子どもに悪気はありません。

周りのおとなが普通に使っている言葉をつかっているだけ、というのが言葉遣いの悪い子どもの傾向です。

「汚い言葉」を使って怒られた子どもの心理は「パパもママも使ってる言葉なのに、どうしてわたしだけが怒られるの」というものです。

子どもの言葉遣いが悪かったからという理由で「なんだ、その言葉遣いは!生意気だぞ(ゴツンとげんこつ)」などと厳しく怒っても、子どもには反発心と恐怖心が生じるだけで、言葉遣いは直りません。

怒られた人の前でその言葉遣いをやめるだけで、他の場所では変わらずに同じ言葉遣いをすることでしょう。

子どもの言葉遣いが気になり注意したいときは「あれ、そんな言葉を使ってはいけないよ。それはお友達を悲しくさせちゃう言葉だからね」「OOちゃんがお友達にこんな風に言われたら悲しいよね」などと伝えてあげてください。

どもの言葉遣いの悪さを直したいときは、しかるのではなく、やんわりと、その言葉を使ってはいけない理由もそえて、子どもが納得する伝え方を心がけてください。

子どもの言葉遣いを直す効果的な方法 まとめ

  • 子どもはまわりの大人たちが発する言葉を聞いて言葉を学ぶ
  • 子どもに話して欲しい言葉を子どもに話しかけることで子どもの言葉遣いは変わる
  • 子どもがいる場所での大人同士の会話には一層の注意必要
  • 言葉遣いの悪い子どもを叱りたいときは、しかるのではなく、やんわりと、なぜその言葉遣いが悪いのか子どもが納得する理由を伝える