子どもの言葉使い
最近、中一になったばかりの息子と妻の口げんかを見ていると面白くて仕方ありません。
喧嘩をしている本人、特に妻にしてみればイライラして、面白いどころではないのでしょうか、はたから見ていると面白くて仕方ありません。
と言いますのは、言葉使いがお互いにおうむ返しのようになっていたり、以前、妻に言われたことがあるな、という言葉をそっくりそのまま息子が母親に返していたりするので、ついつい笑ってしまうのです。
以前、「子どもは親の言うことは聞かないが、親の言動は真似をする」という記事を書きましたが、まさしくその通りだな、と思います。
ちなみに、私の妻は息子に怒る時、結構激しい口調で怒ります。
怒っているので仕方ないのですが、
「もう、早くして!」
「何回も言っているでしょ!」
「本当に馬鹿なの?何で一度じゃわからないの!」
などです。
そして、息子が母親に抵抗するときも、同じような口調になります。
私も息子の言葉使いは気になります。
以前、息子から
「言い方な」
と言われたことがあり、イラッとしたことがあります。
しかし、これはその前に妻に言われたことでもありました。
ここまでくると、子どもの言葉使いを治す方法は自ずと見えてきます。
怒る時でも、穏やかな口調でていねいに子どもに話しかけるということです。
怒っている時に、子どもに穏やかに話しかける、ということは大変難しいことです。
しかし、これを頑張って繰り返せば、穏やかな口調で怒るということが癖になっていくことでしょう。
怒る時だけに限りません。
子どもの言葉使いを治したければ、普段から親がていねいな言葉使いをしなければいけないのです。
そして、それは決して親にとっても子どもにとってもマイナスになることはありません。
今、アクションプラナーという手帳を開発した佐々木かをりさんの著書を読んでいるのですが、こんなエピソードが紹介されていました。
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あるとき、駅の近くの踏切に立っていると、お母さんと保育園児くらいの子どもが走ってきました。そのとき、走って息を切らしているお母さんが「あー、つかれた。つかれた、つかれた、ほんとにつかれたねー」と、子どもに話しかけました。
そうしたら子どもの方も「あー、つかれたー。つかれた、つかれた、とってもつかれた!」と応えていたのです。二、三歳の子どもでしょうか。
私はそれを聞いて「あ、この子は今日からきっと、『つかれた』が口癖になるんだろうな。きっと、走って止まったらすぐに『つかれたー』という人になるのだろうな・・・・・・」と思いました。
もしも走ってきたあと、お母さんが「面白かったねー!」走ったら、すごく早く着いたね。走ると気持ちいいね」と声をかけていたら、どうなっていたでしょうか。
子どももきっと「ああ、面白かった!早く着いたね」と応えて、これからも「走ることは面白い」と認識する人になるのではないでしょうか。
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つまりは、親の言動、物事の考え方次第で子どもの考え方も成長し、プラス思考の子どもに育てるということが可能だということなのです。
ぜひ、子どもを相手に穏やかに話しかける方法、穏やかに怒る方法、丁寧な言葉使いを心掛けてみて下さい。
また、言葉使いだけではなく、子どもにして欲しくないな、という言動を控えるようにしてみて下さい。
必ず、子どもに変化が現れることでしょう。
子どもの言動で「嫌だな」と思うことがあれば、「まずは怒る、注意する」のではなく、自分の普段の言動をふりかえり改めてみる、ということをしてみてはいかがでしょうか。
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