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山口周『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』感想

2020-07-31

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山口周『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』感想

2020-07-31

外資系コンサルタント会社に20年間勤めた山口周さんによる「プロジェクト・マネジメント」の指南書です。

これまでに山口周さんの本を何冊か読んで、とても面白い、とてもためになると感じたことと、プロジェクト・マネジメントが難しい、自分が担当しているプロジェクトがなかなかうまく回せないと日々思っていることもあり、とびついた本です。

最近の私は個人的にプロジェクトマネジメントが苦手で、できれば日々のルーティンワークをガンガンこなしたいと思うような人になってしまいましたが、山口さんはプロジェクトマネジメントについてこんなことを言っています。

その経験から読者の皆さんにぜひお伝えしておきたいのは、仕事が「手続き処理型」から「プロジェクトマネジメント型」に変わると、人生はとても楽しくなる、ということです。手続き処理型の仕事には、自分の個性を出せるスキマはほとんどありません。ルール通りにやるか、上司に伺いを立てるしかないのですから、「自分の色」を仕事で出す機会はほとんどない。一方で、プロジェクトマネジメント型の仕事では、仕事そのものが自分の作品になります。

この本は、自分の作品を作り上げるためには、どのようにプロジェクトを選び、資源を有効活用し、プロジェクトを「炎上」させることなく成果に結びつけることができるのかが、しっかりと書かれています。

今回、この本を読み終わってからこのようなレビューを書くまでの時間が結構開いてしまいました。

それは、この本の質が高く、内容も充実しているので、なかなか書き出せなかったことが大きな理由です。

この本に関しても、何回かに分けてご紹介させていただくことになるのかなと思います。

今回は印象と最初の部分だけを取り上げて感想を述べてみたいと思います。

全体の印象としては、プロジェクトを進める際に、いかにリスクを減らしていくか、ということが書かれていたのかなと思います。

考えつくリスクを徹底的に減らすことで、自ずとプロジェクトは成功するということなのでしょう。

最大のリスク対応だな、と私が感じたことは、本書の一番最初に書かれておりました。

それは何かと言いますと、

「確実に成功が見込めるプロジェクトだけをやる」

でした。

要するに、勝てない戦をわざわざする必要ない、勝てる戦だけをする、ということです。

笑ってしまうようなアドバイスなのですが、過去の英雄や成功者たちは、勝てる戦だけをやってきた、と本書は述べています。

冷静に考えると確かにその通りで、失敗するだろうな、というようなプロジェクトをわざわざやる必要はないのです。

ただ、日本の組織の場合、無理矢理にやらされてしまう場合もありますが……。

私は、正直なところ現職でプロジェクトを炎上させまくっています。

そして、この本を読んで改めてその理由を考えると、全てのプロジェクトにおいて目的が曖昧なのです。

本書では、目的が曖昧だったり、設定されていないプロジェクトは必ずと言っていいほど、失敗すると言っています。

なぜなら、一つの手法に失敗した場合に、迂回路が取れないからだそうです。

納得です。

目的が曖昧なプロジェクトに対しては、「そもそも、何のためにやるの?」ということを自問自答することで、失敗を回避したり、それが成功するプロジェクトかどうなのかを見極めることができるようになるそうです。

そして、更に、我々が日々目的と思っていることが実は手段であった、ということは多々あるようで、そこをしっかりと見極めなければいけない、と本書は教えてくれています。

さて、今、お話させていただいたのは、本書の最初の3、4ページでしかありません。

にも関わらず、このように非常に参考になる、考えさせられる指摘が含まれているわけです。

本書全体を考えた場合、一体どれほどの参考になるお話が含まれていたことか。

プロジェクトマネジメントの最高の教科書だと思います。

どのようなリスクが考えられ、どのように対処するべきなのかが、よくわかります。

就職を控えている大学生、入社したての社員、またはプロジェクトを任されて焦っている中間管理職の方、はたまたベテランのプロジェクトマネージャー。

全ての方々にとって、とっても参考になる本です。

是非是非、読んでみてください。

絶対に損することはありません。

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