避難準備も子どもと一緒にやってみよう
世の中、やってみなければわからないことはたくさんあります。
「そんなことはわかっている」という方はたくさんいると思います。
しかし、わかっているようで、できない、やってみようとしていないことが避難準備です。
今週末、九州地方を襲った台風10号。
史上最大規模ということで、ニュースなどでは早くから注意喚起が行われ、ショッピングセンター、小中学校、公共交通機関もかなり早い段階から、臨時休業、臨時運休などのお知らせを発信していました。
我が家は集合住宅の上階に住んでいますので、そこまでの対応をする必要はないと思っていたのですが、今回は練習がてら避難の準備をしてみようと思いました。
避難準備について中一の息子に
「一緒にやろう」
というと、
「俺は、実際に避難しなくちゃいけないときにやるからいいわ」
との答え。
世の中の多くの人々はそんな感じなのではないでしょうか。
しかし、息子に
「じゃ、避難する時は何を持っていくの?」
と聞くと
「着替え」
との答え。
そして、布の袋に入った着替えを持ってくる。息子。
「台風のときに避難するってことは、雨が降っている可能性あるよね?着替えが濡れたらどうするの?」
「あ、そか」
「食料は?」
と聞くと
「任せる」。
「もしも、避難するときにバラバラになっちゃったらどうするの?」
と聞くと
「うーん」。
「避難する場所はどこ?」
と聞くと
「小学校やと思うけど、俺はもう中学生やから、中学かな?」
実は、わかっているようで実際にやってみようと思うと、いろんなことが曖昧で、避難場所さえもわからないのです。
で、今回は家族4人分のバックパックに避難用具を詰めてみました。
すると、意外と入らないものです。
食料までしっかりと持って行こうと考えると、家にあるバックパックだけでは足りないことに気がつきました。
また、荷物を詰め終わったあとに、ネットで避難に必要なものをチェックしてみました。
大体、大丈夫だったのですが、「貯金通帳と印鑑」を忘れておりました。
こういうことがありますので、やはり実際に避難をする、ということを想定して大丈夫であっても、大丈夫なときにこそ避難準備を家族と一緒にしてみる、ということが重要なのです。
すると、足りないものがしっかりと見えてきます。
いざというときには、災害後、世間が落ち着くまでの3日間くらいは自分の命を守れる準備をしておくことを、おすすめいたします。
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