50歳を超えた今でも現役。キングカズに学ぶ人生の教訓

50歳を超えた今でも現役。キングカズに学ぶ人生の教訓

キングカズことサッカー選手の三浦知良さんが2011年、44歳のときに出版した書籍『やめないよ』(新潮新書)を読んでみました。

三浦知良さんと言えば、まさしくキングカズの名前にふさわしい56歳になった今でも現役でポルトガルのサッカーリーグで活躍しています。

Jリーグ開幕して以来、現役選手を続けている唯一の選手であり、Jリーグ最年長出場記録(54歳)、ポルトガルリーグ最年長出場記録(56歳)を保持しており、また、2012年の45歳のときにはフットサル日本代表としてフットサルワールドカップに出場しています。

本書を読んでいただいてもわかりますが、若い頃にはイケイケどんどんである意味やりたい放題やっていたという印象があるキングカズですが、この本の内容を読むと冷静に自分自身を客観的にみて、今自分がどう考えるべきなのか、何をするべきなのかを的確に捉えているように感じました。

結論からいうと、キングカズが伝えたかったことは、

  • 余計なことを考えても無駄
  • 今できることを精一杯やる
  • 精一杯やるために体調管理をしっかりとする
  • 人のせいにしない
  • うわついた気持ちに気をつける
  • 頑張れば頑張った分だけ結果がついてくる

ということだったのではないかな、と思います。

44歳のキングカズが出版した本ということもあって、人生悩んでいる人だけではなく、中間管理職や経営者、若者を育てる立場にある方にとっても参考になる本だと思いました。

それでは、以下、本書からの引用です。

50歳を超えた今でも現役。キングカズに学ぶ人生の教訓

今できるのは、体調を整えて試合に全力を尽くすこと。急にうまくなれるわけじゃないし。選手みんなが今どう考えているのかはわからないけれど、僕は目の前の試合を精いっぱいやってグイグイ引っ張っていくつもり。勝つために90分間、強い気持ちでね。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p25

すべての選手にとってW杯は大きな夢であり、最大の目標。何にも代え難いもの。でも23人という枠がある限り、外れる選手は必ずいる。落選の後、すぐに前向きに考えられるかどうかは人それぞれ。1998年に僕が外れたときは帰国したその日から練習を始め、すぐに気持ちを切り替えた。僕らはプロ。代表から漏れてもサッカー選手としての職を失うわけじゃない。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p32-33

余計なことを考えず、練習や体のケアを怠らないこと。それが一番いい結果につながるはずだから。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p37

以前は実践から遠ざかると試合勘が鈍ってしまったけれど、今は1ヶ月くらい試合に出ていなくても大丈夫。チームで練習さえしっかりやっていれば、試合で体も動くし問題なくプレーできる。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p41

僕の場合、「もうすぐ40歳だから仕方ない」と言われてしまうのが嫌だ。逆に40歳でみんながやれなかったことをやってみたい。走り込みでも、40歳には無理だろう、という量を走るきる。チームの走力テストでも常に上位に入っていたい。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p63

まず自分を省みること。それは多分、サッカーに限った話じゃない。「上司がちゃんとしてくれないから失敗した」とか、「僕はできるのに、あの人のせいで仕事がうまくいかない」と、常に誰かに責任をなすりつける人が会社にもいるんじゃないかな?そんな人と、「他人はともかく、自分のここがダメだった」と考える人の差は歴然と開いていくような気がする。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p71

監督の信頼感が伝わってきたから、思い切った挑戦もできた。若々しく伸び伸びとしたプレーを選手が披露できるのは、監督との強い信頼関係があってこそなのだ。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p75

試合も練習も遊びのフットサルでも、僕は常に全力でやる。勝てば喜ぶし、誰かがおかしなミスをすれば怒る。そうしなければ面白くないし、負けたくないから。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p89

ゆとりと油断は似ているけれど、その違いは意識が自分に向いているかどうかだ。相手が格下だから大丈夫とか、勝てるだろうと思うといけない。必要なのは、自分はこれだけ準備してきたという確固たる自信。1つのパスを失敗しても、最後まで100パーセントを出して走りきるという気持ちがあればいい方に転がるはずだ。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p155

誰だってたたかれるのは嫌だ。でも批判を受けていたかいないかで、逆境のときに乗り越える強さが変わってくる。選手はミスを指摘されて「もうしない」と改めて意識する。批判から学べるか。悔しさを思い知り、もまれた選手は強い。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p200

経験から言えば、いいことしか言われない時期は「まだまだ」なんです。悪いことも言われて初めて一流に近づく。それを超えてこそ超一流じゃないかな。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p201

もしつぶれたら?それはそこまでの選手、とブラジル育ちの僕は考える。真の一流はつぶれない。強いハートや自分を信じることで乗り越える。この世界、技術はそれほど差がなかったりもするんだ。一流や名門との差は、そっちの差かもしれないね。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p207

冷静に振り返ると、ゴールのマジック、怖さを感じてもいる。あの日は数分しかピッチに立っていない。ボールにはたった2回、2秒ほど触っただけ。ゴールを除けば満足できることなど何もないんだ。ところがゴールさえ取れば「すべてよし」となりかねない。そこに至るには数々のプレーがあるはずなのに。よくよく考えると恐ろしいよ。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p232

スポーツは失敗の繰り返しだ。サッカーのシュートなんて20本打って1本入るかどうか。「あれを入れていればどうだったか」「外していたら今ごろ・・・・・・」。僕も色々と思い当たる。何事も失敗する確率の方が高いんだから。
それでも、いいことが起きたときの喜びは、苦しいときの悲しみに勝るもの。総じて人生は成功も失敗も五分なんだ。そこで、あきらめる人とあきらめない人の差が出る。僕はあきらめないよ。まだゴールを取って勝ちたいね。

三浦知良著『やめないよ』(新潮新書)p233

まとめ

冒頭でも書きましたが、44歳のキングカズが出版した本ということもあって、人生悩んでいる人だけではなく、中間管理職や経営者、若者を育てる立場にある方にとっても参考になる本だと思います。
どんだけ年齢を重ねても、その時を精一杯生きるために体調管理をしっかりする、うわついた気持ちには気をつける、人のせいにはしない、今、できることを一生けんめいに頑張る、それが今もキングカズが現役で活躍している秘訣なのかもしれません。
私たちにとっても大変参考になる内容でしょう。