子育てをしている多くの親の勘違い

こんな風に子どもを育てたいのにと、イメージはあるのに子どもが思い通りに動いてくれない、子どもが思い通りに育っている気がしないという方は多いと思います。

そんな悩みをお持ちの方にまず知っていただきたいことは、「子どもは親の言うことは聞かないが、親のやっていることは真似をする」ということ。

そして、もう一つは「普段、親や兄弟からやってもらっていること(やられていること)を他の子どもにする傾向がある」ということです。

先日、5歳の娘が通う保育園で面談がありました。

保育園で子どもがどんなふうに過ごしているのかを教えてもらったり、家庭での悩みを聞いてもらうような面談でした。

わが子は甘えっ子で、家ではなんでもかんでも「パパやってー」という子です。

トイレも家では小の場合は必ずパパが呼ばれてふかされて、大の時は必ずママが呼ばれてふかされています。

しかし、保育士さんいわく

「もう一人でトイレで小の時も大の時も自分でふいています。ご家庭でちゃんと指導いただいているようで助かります」

とのこと。

家ではお片付けはまったくせず、いつもパパがおもちゃや絵本のお片付けをしていますが、保育士さんいわく

「お片付けもしっかりできて、整理整頓が本当に上手でみんなのお手本になっています」

とのこと。

家では寝る前に必ず「パパ絵本よんでー」というものの、自分では絶対に読まない娘ですが、保育士さんいわく

「他の子が絵本を読んでいて、ちょっと読むのに苦労していると、読み方を教えてあげたり、自分で読んであげたりしていますよ」

とのこと。

家では、いろんなことに興味を持ってはじめてみるものの、すぐに「もう、できん。パパやってー」となる飽きっぽい子なのですが、保育士さんいわく、

「1つのことを始めたら、ちゃんと最後までやり切るのですごいと思います」

とのこと。

ということで、子どもというものは外と家では全く違う姿を見せるわけです。

しかし、その根底には家でパパやママがやっていることを真似しているだけだったりするのです。

「こんな大人になって欲しいな」というイメージがあれば、まずは自分、親がそのイメージに近づけるように努力しましょう。

「勉強好きな子」になって欲しければ、自分が家で楽しそうに勉強している姿を見せましょう。

自分のパートナーのようになって欲しければ、お子さんとパートナーが一緒に過ごせる時間をたくさん作ってあげましょう。

口だけで「ああしなさい」「こうしなさい」というと、子どもはその場ではすぐにやってくれるかもしれません。

でも、おそらく保育園や学校でお友達に命令口調で「ああしなさい」「こうしなさい」と言って、自分では何もしない子どもになっている可能性が高いです。

子どもには「言うよりも、やって見せる」ということを覚えておきましょう。