夢はボトルの中にー「世界一正直な紅茶」のスタートアップ物語

2020-09-21

本屋に立ち寄って「起業」の棚を眺めていたら、表紙に惹かれ、さらに中身が漫画だったので、購入。

原題はMission in a bottle. The honest guide to doing business defferently and succeeding.
原題をそのまま翻訳するとおそらく、

「ボトルの中に込められた任務ー一味違ったビジネスのやり方とその成功に関する正直なガイドブック」

とでも訳すことができるだろうか。

原題の方が確かに本書の内容をうまく言い当てているかもしれない。
本書は、Honest teaの創業者がいかに飲料業界で新しい飲み物を売ることに成功したのか、それがどのように始まったのかが描かれている。
本書には創業者のこだわりがしっかりと描かれていると同時に、単なるサクセスストーリではなく、成功のあらゆる側面に経済学のモデルがちりばめられており、そのモデルに従って、ビジネス展開が行われたことがわかる。サクセスストーリーを読みながら、実践的な経済学を学ぶことができると言っても良いだろう。

興味深いことに本書は漫画である。
ここにも創業者(著者)のこだわりを垣間見ることができる。
というのは、本ではなく漫画にすることによって、読みやすさを目指し、より多くの人々に新しいビジネスのやり方を知ってもらい、そして、その方法でも成功する可能性があるということを伝えようとしているのであろう。
その意味でも、原題にある「正直なガイドブック」というタイトルが妙にうまく当てはまるのである。