都市と地方をかきまぜる 「食べる通信」の奇跡
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東日本大震災を経験した、当時、岩手県県議会議員だった著者は、震災の4ヶ月後に議員を辞職した。被災地をはじめとする東北の一次産業をなんとかせねば、という思いから都市に住む消費者と地方の生産者をつなぐ取り組みをはじめた。本書には、その経緯、現代社会に対する著者の気持ちが、書かれている熱い一冊である。
それでは、Bookデータベースの紹介文から。
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東北の農業や漁業の現場を取材したタブロイド紙と、野菜や魚などの生産物をセットで届ける新しいタイプのメディア「東北食べる通信」。その名物編集長が、「都市」と「地方」を切り口に、これからの農業・漁業、地域経済、消費のあり方、情報社会における生き方までを語り尽くす―。
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東日本大震災を経験した著者は、被災地をはじめ東北の一次産業をどうにかしたいと考える。そして、東北の農家と都会の人々を繋ぐ活動をはじめる。
著者は都会に住む人々は生きる実感を失ってしまった人々と捉え、そして、被災地のボランティアに来ることによって、生きる実感を取り戻しているという。
被災者として支援を必要としている東北の人々と、被災地にボランティアに行って被災者を支援するつもりが、逆に元気をもらったり生きる実感を得ている都会の人々を、震災時以外でも結びつけたいと考えたのが、著者の取り組み、「東北食べる通信」の発端だった。
「東北食べる通信」とは、野菜に生産者の顔写真やメッセージを載せるといった、近年流行している、ありきたりの取り組みではなく、発想を逆転させた、東北の一次産業に携わる人々の日々や気持ちを綴った「通信」に農作物、水産物のおまけをつけるという試みである。そのような活動を通じて、都会と東北の一次産業に携わる人々の交流が盛んになり、「通信」の活動外でも人々は交流するようになったという。
本書は、「東北食べる通信」に端を発した、被災者を含む東北の人々と都会の人々の交流を通して、現代日本が抱える課題に切り込む、刺激的な内容となっている。
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