『光の王妃 アンケセナーメン』感想
『太陽の王ラムセス』の著者クリスチャン・ジャックの小説です。
小説の題材は古代エジプト18王朝ファラオであったツタンカーメン王の妻アンケセナーメンです。
この作品が日本で出版されたのは『太陽の王ラムセス』が出版された後のようですが、原書は『太陽の王ラムセス』よりも前にこちらの作品が出版されたようですが、『太陽の王ラムセス』と比較しても遜色がないほど、楽しく読めました。
私はこれまでにクリスチャンジャックの本を『太陽の王ラムセス』から入り、『光の石の伝説』、『自由の王妃アアヘテプ物語』を読んできました。
『太陽の王ラムセス』を読むときは「古代エジプトの話なので、ちょっとわかりにくいかも」と躊躇しましたが、読みはじめたら読みやすくてすぐに引き込まれる、というそんな内容でした。
他の物語もすべてそのような感じで、面白く読めると同時に、エジプトの歴史にも興味を持つことができました。
今回の物語はツタンカーメン王がどのような人物だったのか、どのような王だったのか、そしてそれ以上に妻であったアンクエス(アンケセナーメン)の人物像、それを取り巻く人々、彼らがそれぞれに置かれた状況などが手に取るようにわかり、非常におもしろかったです。
古代エジプトの話なので、どこまでが史実に沿っているのかよくわかりませんが、おそらくわかっている部分はすべて史実に沿っていると思われます。
わからない部分を想像力で埋めていく、クリスチャン・ジャック氏の能力は改めてすごいな、と思いました。
エジプトに興味がない方でも是非、読んでいただきたいなと思うのと、エジプト旅行に出かけるような予定がある方には絶対お勧めの本です。
できれば、この本だけでなくエジプト旅行を考えていたり、エジプトに興味がある方は、クリスチャン・ジャック氏の本をすべて読んでいただきたいと思います。
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