親の言うことを聞かない子どもの対応方法 小学生高学年編
小学生の子どもがなかなかいうことを聞いてくれないと困っていませんか?
部屋の片付けはしない、宿題もしない、ゲームばかりしている。
全然言うことを聞いてくれないとなると「ワーーーー」ってすごいストレスがたまってしまい、「部屋を片付けないんだったら、もうお小遣いあげないよ」「お手伝いしないんだったら、もうゲーム禁止」などと言ったり、しまいには、手が出てしまいそうなりますよね。
このような言い方だと逆ギレされておしまいです。
親の言うことを聞いてくれない子どもが比較的言うことを聞いてくれる方法をお伝えします。
子どもが小学生だったころに成功体験からの記事ですので、みなさんの参考になれば幸いです。
親の言うことを聞かない子どもには、子どもが共感できる話をしてみる
子どもに言うことを聞いて欲しいときは子どもが共感しそうな話をするのが効果的です。
なぜなら、まずは話を聞いてもらうということが重要だからです。
子どもが小学5年生だったころ、なかなか言うことを聞いてもらえず困っていましたが、あるとき奇跡が起こりました。
子どもとお相撲ごっこをしていたら、私の肌に彼の爪がめり込みました。
彼の爪を見ると、相当爪が伸びていました。
「爪長いから、切って」というと、「なんで?今じゃなくてもいいじゃん!」という態度。でも「なんで?」と言われたので、心を落ち着かせて爪を切らなければいけない理由を以下のように説明してみました。
爪が長いとね、今みたいに、人に怪我をさせるつもりがないのに、人に怪我を負わせちゃうことがあるんだよ。
あとね、爪が長いと、割れやすくなるんだよね。
たとえば、転びそうになって壁に手をついたり、何か重いものを持ったりしようとした時に、爪が先に当たるから、割れる可能性が高くなるでしょ。
ちょっとだけ割れるだけだったら、いいけど、すっごく割れる時もあって、そうなったら、ものすごく痛いと思うんだよね。
小学校の時に友達と野球をやっていて、友達が滑り込んだ瞬間に涙を流して叫び出したんだよね。
そのうち靴が赤く染まってきて、靴と靴下を脱がせたら、親指の爪が思い切り剥がれてて、すごい痛そうだったよ。
他の足の爪は大丈夫だったけど、爪がすごい伸びてたんだよね。
こんな話をしたら、すごい彼は食いついてきました。
それで、その子、どうなったの?その子は何年生だったの?その子は、先生に怒られたの?治るのにどれくらいかかったの?
などなど、質問攻めにあいました。 それらの質問にも答えられる範囲で丁寧に答えて、落ち着いた時に、爪切ろうね、と言ったら、爪を切りはじめてくれました。
どうやら、子どもには子どもなりの理論があるようで、自分が理解できない論理を並べ立てられても、反抗するだけなのでしょうね。
子どもが共感できる話をしてから、してもらいたいことを伝える、という方法は比較的効果があります。
子どもにしてもらいたいことを一緒にやる
子どもにしてもらいたいことを一緒にやるというのも効果があります。
なぜなら、言葉で「部屋を片付けて」というだけでは、実はどうやって片付けたらいいのかわからない場合があるからです。
息子が小学5年生だったときの彼の部屋は、足の踏み場がないくらい汚い部屋でした。
「掃除をして!」「片付けて!」「こんなに汚かったら、病気になっちゃうよ」などと言ってみるものの、部屋はいっこうに片付きませんでした。
正直、「この子は汚い部屋が好きなんだな」と半分諦めた気分になるものの、どうしたら、お部屋がきれいになるのか、ずっと考えていました。
もう、強行して勝手にキレイに片付けてしまおう、と考えたこともありました。
しかし、そんな時、職場でこんなこんなことがありました。
上司から「企画書をプレゼンできるようにパワーポイントにまとめておいてくれ」と言われました。
私が「どのようなイメージですか?」と聞くと、社長は「お前がどういう風に考えるのか見たいから、まず自由に作ってみろ」とのこと。
自由に作ってみました。
上司に見せると「ダメ。やり直し」の一言。
なんの説明もありません。
自分は、かなり頑張って最高のものを作ったと信じているので、何がダメなのかさっぱりわかりません。
どう直していいのかわからないので、しばらく放っておきました。
1週間後に「あのパワーポイントはまだか?」と社長に聞かれます。
私:「まだできてません」
上司:「何でだ?」
私:「どう直していいのかわからないのです」
上司「何がわからないんだ。とりあえず直して持ってこい」
とりあえず、直して持ってこいと言われても、どう直していいのかわからないので、体が動きません。
これ、子どもの部屋の片付けとシチュエーションが似てると思いませんか?
そこでふと気がつきました。
「もしかしたら一緒に暮している小学5年生の彼も「掃除をして」「片付けて」と言われても、どうやっていいのかわからない、何をしたらいいのかわからないのでは?」と。
そこで、家に帰って、ゴミ袋を持って「今から、一緒に部屋を片付けるよ。いらないものは、全部このゴミ袋に入れよう」と言って、床に落ちているもの、置いてあるもの、一つ、一つ拾いながら「これいる?入らなかったら捨てましょう」と5年生の彼に聞きながら、彼がいらないと言ったものはゴミ袋に入れていく、という作業をしました。
すると、彼は部屋に散らかっていたほとんどのものを、ゴミ袋に入れて、キレイになった床を見て嬉しそうに「うわー、このへんスッキリしたよね。これでやっと掃除機がかけられる。掃除機は自分でかける」と言って、嬉しそうに掃除機を取りにいき、自分で掃除機をかけはじめたのです。
おそらく、部屋が散らかりすぎて、「片付けて」と言われても、彼はどうしたらいいのかわからずに、体が動かなかったのでしょう。
この子はできる、この子はやり方をわかっている、と親が思っていてもそうでないことはたくさんあります。
ましてや、子どもが幼い頃からずっと「部屋を片付けなさい」と口だけで伝えていたのであればなおさらです。
何度言ってもやってくれない、という態度、現象が見られた時には、一緒にやってみる、というのが一つの解決方法です。
注意して欲しいのは、一度だけ一緒にやるだけではダメだということです。
何度か一緒にやって、子どもにして欲しいことを覚えさせなければいけません。
一度、覚えて身につけばそれなりに自分でしてくれるようになります。
子どもにしてもらいたいことを一緒にやることでコミュニケーションも生まれるのでおすすめです。
親の言うことを聞かない子どもに対して絶対にやってはいけないこと
子どもが言うことを聞いてくれないときにやってはいけないことは、何かを禁止する、取り上げると言う行為です。
反発するだけです。
たとえば「爪を切らないんだったら、晩御飯抜き」「爪を切らなかったら、お小遣いなし」などと言ってはいけません。
子どもの中では「なんで?爪と晩御飯とどんな関係があるの?」「爪とお小遣いってどういう関係があるの?」と思ってしまいます。
子どもの頭の中で「関係がない」と結論づけられてしまったら、「これは明らかに罰だ」と認識し、さらに反抗してしまいます。
皆さんも職場で「今度、遅刻したら、ボーナスなしだから」と上司に言われたら、「え、なんで?そこ、関係なくない?」ってなりませんか?
でも「今日、遅刻して誰々さんと誰々さんが、あなたがやるべきこの仕事、サポートしてくれたんだよ。何か、お礼してあげないとね」と伝えられれば、「あー。しまったー。迷惑かけたな。申し訳ない」となりますよね。
子どもも一緒だと思うのです。
子どもの論理で「なぜ、それをやって欲しいのか」「なぜ、それをやってはいけないのか」ということを共感できる話で説明してあげれば、子どもは納得していうことを聞いてくれます。
子どもがどんな話に共感するかわらないというときは、とりあえず話をしてみることです。
説明が失敗する場合もあります。
そんなときは「あー、この説明の仕方じゃ無理だったかー」と軽く流して、次の説明の仕方をさぐりましょう。
親のいうことを聞かない子どもの対応方法 まとめ
親のいうことを聞かない子どもの対応方法は大きく2つです。
- 子どもが共感しそうな話をして、なぜそれが重要なのかを説明する
- 子どもにしてもらいたいことを一緒にする
絶対にやってはいけないことは、子どもの好きなものを禁止したり、とりあげることです。
失敗してもあきらめずに効果的な方法を考えてみてください。
自分が考えた作戦や話がうまくいったら、自分自身を元気に健やかに過ごすことができます。
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