素直じゃない子どもの原因はなに?素直な子に育てるために気をつけること
「子どもが不満ばかりいう」、「口答えをして、まったく言うことを聞いてくれない」「子どもが素直に育っていない」という悩みを抱えていませんか?
実は子どもが素直に育たない原因の一つに子どもが親に対して感じる不公平感があります。
子どもが「大人ってずるい」と感じると子どもは反抗的になります。
逆の言い方をすれば、「大人ってずるい」という不公平感をとりのぞいてあげれば、子どもは素直に育ちます。
子どもの日常生活から不公平感をとりのぞくことは実は簡単です。
しかし、親が無意識のうちに子どもに不公平感を感じさせてしまっていることも事実です。
この記事では、子どもが不公平感をもたずに素直に育つためのポイントをお伝えします。
この記事を最後まで読んで、実践すれば、子どもの場合であれば、ほぼ瞬時に素直な子どもに戻ってくれることでしょう。
ぜひ最後まで読んでみてください。
なぜ、子どもは不公平を感じるのか?
親が子どもに求めていることを、親がやっていないとき、子どもは不公平感を持ちます。
みなさんも子どものときに「じゃ、おかあさんがやってよ」とか「なんで、おかあさんはやらないの」などと口答えをした記憶ありませんか?
そのときの気持ちを思い出してみてください。
「勉強しろ、勉強しろっていうけど、お母さんはなんで勉強しないの?」
「勉強しているときに、部屋を片付けろっていわれてもちょっと待ってよ。お母さんはテレビ見てるんだから、お母さんがやってよ」
こんな気持ちではなかったですか?
子どもは常に「大人っていいな」と思っています。
そもそも不公平を感じているのです。
子どもは大人について「お金をたくさん持っていて、好きなものを好きなときに買って、夜遅くまでテレビを見ていて、宿題なんてものはなくて、怒られることがない」と思っています。
ただ、子どもが「大人っていいな・・・」と感じているときには、さほど問題はおきません。
なぜなら「大人っていいな」と言う気持ちは憧れであり、「こんな大人になりたいな」という気持ちの方が強いので、子どもが反抗的になることはありません。
しかし、この「大人っていいいな」という気持ちは簡単に「大人ってずるい」に変わってしまいます。
「大人ってずるい」という気持ちが現れると子どもは反抗的になり、口答えをしたり、言うことを聞かなくなったりします。
この「大人ってずるい」という気持ちを抑えるために有効なのが、子どもに求めることを一緒にやったり、子どもと条件を揃えたり
することです。
子どもと一緒に勉強をすると、勉強好きの子どもに育つ!?
勉強を子どもと一緒にやると、子どもは勉強好きになり、成績も伸びる傾向があります。
「子どもに勉強しなさい」といいながら、自分はテレビをみていたり、携帯でゲームなどをしていたらどうでしょうか。
子どもは単純に「テレビを独り占めしたいから、僕に勉強しろって言ってるんだ」「楽しいことは大人は独り占めするんだ」と思ってしまいます。
そうすると、子どもには不満がつのり「大人ってずるい」と思いはじめてしまいます。
子どもに勉強して欲しいときは
「お母さんも勉強の時間だから一緒にお勉強しようか」と言ってみましょう。
それでも、子どもが動かないときは、子どもの勉強を楽しそうに自分自身がはじめてみましょう。
たとえば、国語の教科書の音読をはじめるとか、算数の問題を口にだしながらやってみると子どもは
「それ、私の宿題でしょ」とか「それは、前やったとこ。今日はここよ」などと言って勉強をやるモードに入ってきます。
実はこの方法、ハーバード大学とジュリアード音楽院を首席で卒業した廣津留すみれさんの母親、廣津留眞里さんが執筆された書籍に書かれていた方法です。
親が勉強を楽しそうにやりはじめると、子どもも「私もやるー」と勉強をはじめてくれることでしょう。
お手伝いを頼みたいときは親も仕事をしていないといけない
お手伝いを頼みたいときも、子どもとがお手伝いをするタイミングで自分も何か仕事をするようにしましょう。
忙しい時は、何かと子供にお願いをしたくなることがあります。
ここで、気をつけなければいけないことは、お手伝いを頼む時は、自分も何らかの仕事をしていなければいけません。
たとえば、テレビを見ながら、「今日は疲れたから、お皿洗ってくれる?」という頼み方では、子どもはお手伝いをしてくれないでしょう。
「僕もテレビ見たいのに。僕も疲れているのに。大人はずるい」という感情を持ってしまいます。
お手伝いを頼む時は、「私は何々をするから、OOちゃんはOOしてくれる?」と頼み、そこで一緒に動き出す、と言うことが効果的です。
以前、妻が体調不良で寝込んだ時がありました。
その時に、洗濯物を取り入れる、洗濯物をたたむ、食器を洗う、お風呂を洗って沸かす、という仕事を小学5年生の息子と分担することにしました。
「今日は、お母さんの体調が悪いから二人で頑張らなきゃいけないね。これだけ仕事があるけれど、何か、手伝ってくれない?」
というと、彼は「じゃ、僕、洗濯物を入れる」といったので、「じゃ僕はお皿洗うね」と二人で家事をはじめました。
このとき気がついたことは、決してかれは嫌々ではなく、嬉しそうにお手伝いをしていたということです。
おそらく彼は「僕も役にたっている」というプラスの気持ちを感じたのでしょう。
子どもと外で遊ぶときは、できる限り同じお金の使い方を!
お金をつかった遊びをするときは、できるかぎり親も子どもと同じ金額を使うように努力しましょう。
以前、息子と妻と一緒にお祭りに出かけました。
お祭りに子どもと一緒に出かけると、大変ですよね。
あれやりたい、これもやりたい、あれ買って、これも買って。
そして、「もうダメ!」というと泣き出します。
案の定、この時もそのような状況になりました。
そして、子どもが一言「お母さんは、自分が好きなものを好きなだけ買ってずるい」と泣きながら言ったのです。
子どもだから、仕方ないじゃん、と思うところもあるのですが、子どもには欲しいものを我慢させておいて、大人だけ好きなものを欲しいだけ買う、という行為は子どもからしてみれば、大人はずるい、ということになります。
このような時に効果的なのは、あらかじめ子どもにお祭りで使っていい金額を伝えて、その分だけを渡しておく、という方法です。
ただし、子どもだけに「今日は1000円までよ」と言っておいて、親が1000円以上使っていたら、子どもは「大人はずるい」と感じてしまいます。
「今日は1000円までよ」というのであれば、親も1000円しか使わないと決めて、お祭りを歩いてみましょう。
お金を渡す際に「今日のお祭りはみんな1000円ずつね。1000円で誰が一番楽しめるかな?」と言って、送り出せば、子どもは子どもなりに考えて、おそらく「僕、1000円であれやったし、これもやったし、あれも食べたし、これも食べたよ。OOも食べたかったけど、高かったから我慢したよ」と自慢げに戻ってくることでしょう。
そんな時は、「お母さんなんて、もっとすごいよ。あれ、やって、これやって、おまけもつけてもらって・・・」と自分の自慢ばかりせずに、「すごいじゃん。いいな。お母さんも、あれ食べたかったけど、お金なくて食べれなかった」などと答えて、褒めてあげましょう。
「1000円じゃ、何もできんし、つまらんかった・・・」と戻ってくることもあるかもしれません。
そんな時は、「1000円でお祭り楽しむのは、なかなか難しかったね。でも、OOちゃん、あれもやったし、これもやったし、あれも食べたんでしょ?いいな。すごいな。お母さんなんか、OOとOOだけだったよ」と、褒めてあげましょう。
難しいけど効果あり!子どもと同じ時間に寝る
子どもと同じ時間に寝る、実際には寝なくてもいいので、同じタイミングで布団に入るという行為は子どもの不公平感を下げます。
子どもは大人が夜遅くまで起きていることを「ずるい」と思っています。
みなさんも、幼い頃、そう思ったことはありませんでしたか?
特に自分がテレビを見ている最中に「もうOO時だから寝なさい」なんて言われると、「僕もまだ、テレビ見たいのに、お母さんだけずるい」って気持ちになりませんでしたか?
子どもに夜10時には寝て欲しいと思ったら、一緒に夜10時に寝るべきなのです。
正直、これはなかなかできません。
私も、こう言いつつ、できていません。
でも、親が起きていると、子どもが寝ることをグズるのは明らかです。
それは、大人はずるいと思うと当時に、もっと親と一緒にいたいからです。
同じ時間に一緒に寝ることができれば、子どもも基本的にはその時間には寝てくれます。
早く寝た分、家事ができない、仕事ができない、ということであれば、早く寝た分、早く起きて仕事をしましょう。
子どもが早く寝てくれるようになるだけではなく、早く起きることで、あなたの人生も変わるかもしれません。
まとめ
今日は子どもを素直に育てるためには、子どもが感じる不公平感を減らしてあげましょう、というお話をさせていただきました。
親からしてみれば、私たちは自分で働いてお金を稼いでいるんだから、ちょっと遅くまで起きていても、好きなものくらい買ったってといいじゃない、と思いたいところです。
でも、子どもにしてみれば、働いているからという部分は関係ないのです。
子どもが「大人はずるい」と思ってしまう前に、できる限り、子どもと同じ条件で同じことをやる、ということを心がけてみましょう。
意外と子どもとのコミュニケーションもはずみ、楽しい時間を過ごせるばかりか、子どもも素直に育ってくれると思いますよ。
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