いろんな立場を経験することの重要性

2024-01-15

経験が多い、ということは自分自身の財産になると思います。

しかし、なかなか経験が積めないと思い悩む人もいるかと思います。

私は、個人的に経験は大きく現在の生活を変えることなく、視点や立場をちょっと変えるだけで増やせるような気がしています。

私は、1年半くらい前に父親になりました。

私の娘は現在、1歳半です。

今朝、1歳半の子どもと公園に遊びに行ったところ、公園にゴミがたくさん落ちていました。

子どもがいないときは、公園が汚れていても汚いな、と思うだけで、それほど気にすることはありませんでした。

意図的に公園にゴミを捨てることはありませんでしたが、公園のゴミ箱が溢れている時には、ゴミ箱の隣に空き缶やペットボトルを置いてきたことなどはありました。

先日、1歳半の娘と公園に行くと、タバコの吸い殻だったり、花火の燃えかすだったり、空きペットボトルやお菓子の袋などが落ちていました。

1歳半の子どもは大人の行動を真似します。

もしも、タバコを吸っている大人を見たことがあるなら、吸殻を同じように口にしようとします。

ペットボトルや空き缶には口をつけようとしたりします。

そのような子どもの姿を見ていると、ゴミがたくさん落ちている公園がいかに子どもにとって危険か、ということに気がつかされます。

そこで初めて、「これ、ヤバイな。なんとかしないと」という危機感に襲われ、行動しなければという気持ちになります。

それは、公園がゴミで汚れているという問題が自分の子どもに被害を与える、という当事者に変わっているからです。

ここでは、特に経験が増えているわけではなくて視点が変わった、立場が変わっただけなのです。

立場が独身男性から父親になったことで、これまでは気がついていなかった社会課題に気がついたわけです。

このようなことは他にもあるかと思います。

例えば、アルバイトの時には店長をバカにしていたけど、いざ店長になってみたら、店長はバイトに馴染むためにわざといじられキャラを演じていたのではないか、と思うようになったり、子どものことを理解できるできる限り子どもを怒らない先生になろうと思い、教育実習にいったら、実は一番怖いと恐れられている先生が一番子どものことを考えている先生だったり、ということはたくさんありました。

つまり、立場が変わるだけであらゆる経験を積むことができ、今まで見えなかったことが見えてくるようになるのです。

もしも、プロジェクトマネージャーを任せられることになった、アルバイトリーダーからアルバイトに降格になった、地方に左遷になった、部長に昇進した、一見プラスの変化、マイナスの変化であっても、立場が変わるということは同じなのです。

そして、変わった立場から得られる経験はたくさんあるのです。

地方に左遷された、ということがあったとしてもそこで学べることはたくさんあります。

左遷されたからといって腐るよりも、そこで何が学べるのか、左遷される前には見えなかったことで、左遷されてから見えるようになったことは何なのか、考えるだけで、人は成長することができ、あらゆる立場の方々を理解でき、課題を解決できる能力が備わっていくのです。

立場や視点を変えられるチャンスがあるのであれば、それがマイナスであっても進んで受け入れるようにしましょう。

それは、必ず、あなたを成長させてくれるはずです。