子育て短歌 5歳 3月

曇り空吾子の笑顔に見送られ今日の予報は曇りのち晴れ

お迎えを頼まれたパパ落ち着かず時計チラチラずっとソワソワ

残業で疲れたからだ真夜中に光るコンビニ吸い込まれてく

コンビニが毎日くれたささやかな幸せ値上がりもう届かない

保育園ドタバタ着いて蒼ざめる吾子の洋服まえうしろ逆

3月の冷たい雨に濡れる梅まだ散るものか私と似てる

身体冷え吾子の温もり思い出し足早になる雨中の家路

あたたかな朝の通園ほのぼのと歩く吾子みて仕事断念

麗らかな朝日を浴びて歌作り春風吹いて歌語さらわれた

あたたかな陽射しを浴びて咲く花と一緒に吾子の笑顔咲きつつ

ぽっつりと額に当たる雨粒に恐怖を感じチャリかっ飛ばす

早咲きの桜の色に魅せられて動かぬ吾子に桜恨むパパ

向かい風、今は敵でもあの角を曲がれば背中押す味方なり

パパっ子の娘はいつもパパの真似「わたしやさしいパパになる」らしい

一分だけ咲いた桜に花の雨 吾子と約した花見が不安

子育て短歌

Posted by 伊瀬義治